■補足資料
◇製品仕様
◇図
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x86用の組込み開発パッケージ 「T-Kernel/x86開発キット」を新発売
〜 PC上でT-Kernelのソフトを開発できる仮想マシンにも対応 〜
組込みシステムの総合ソリューションを提供するソフトウェアメーカーのパーソナルメディア株式会社(代表取締役:泉名達也、本社:東京、電話:03-5475-2185、資本金 1,000万円)は、x86プラットフォーム用リアルタイムOS「T-Kernel」をベースとした組込みシステム開発パッケージ「T-Kernel/x86開発キット」を、2007年11月30日より発売いたします。また、11月14日(水)〜16日(金)にパシフィコ横浜で開催される「Embedded Technology 2007/組込み総合技術展」(http://www.jasa.or.jp/et/)のパーソナルメディアブース(ブース番号:C-14)において、「T-Kernel/x86開発キット」のデモンストレーションを行います。
パーソナルメディアでは、次世代標準リアルタイムOS「T-Kernel」を世界で初めてx86アーキテクチャに移植し、2006年11月より特定のお客様向けに「カスタム版 T-Kernel/x86」としてご提供してきましたが、その一方で、市販のPC/AT互換ボード等を使って手軽にT-Kernelベースの組込みシステムを構築したいというご要望も多数いただきました。そこで、カスタム版の開発で蓄積した技術を活用した汎用製品として「T-Kernel/x86開発キット」を開発し、2007年11月30日から発売することといたしました。
「T-Kernel/x86開発キット」には、市販されているPC/AT互換の組込みボード(*1)の上で動作する「PMC T-Kernel/x86」のほか、T-Kernel Extension、グラフィック、TCP/IPなどのミドルウェア、LAN、USB、HDD、LCDなどのドライバ、ユーザアプリケーションを開発するための開発環境など、GUIを持った高機能な組込み機器の開発に必要なソフトウェアがすべて含まれています。高性能かつ多様な機種が発売されているPC/AT互換の組込みボード上で本製品を動作させることにより、T-Engineベースの応用機器(T-Engine Appliance)の選択肢が大きく拡がります。
「T-Kernel/x86開発キット」は、PC上の仮想化ソフトVMware上で実行することもできます。T-Engineボードなどのハードウェア(開発評価用ボード)がなくても、本製品と仮想化ソフトを組み合わせることにより、1台のPCのみで「PMC T-Kernel/x86」上の組込みソフトの開発やデバッグを進めることができ、組込み機器の開発効率向上に大きく貢献します。また、この環境で開発した組込みソフトは、再コンパイルにより容易に他のCPUを搭載したT-Engine応用製品に移植できるため、x86系のCPUに限らず、T-Kernelを利用した組込み機器全般のソフトウェア開発を手軽に行うツールとして本製品を活用できます。
「T-Kernel/x86開発キット」の標準価格は、開発環境(SDK)および5台までのx86プラットフォーム上で実行可能なバイナリライセンスを含めて105,000円(本体価格100,000 円)であり、パーソナルメディアからの直接販売にてお求めいただけます。本製品を6台以上のプラットフォームで利用されるお客様には、有償にて追加のバイナリライセンスをご提供いたします。このほか、年間サポートサービスをセットにした製品もご用意しております。
パーソナルメディアでは、今後も積極的にT-EngineやT-Kernelを中心とした組込み関連ビジネスを推進し、ユビキタス機器の開発効率向上に貢献していく所存です。
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(*1) |
お客様ご指定のPC/AT互換ボードでの動作を保証するものではありません。ご指定のPC/AT互換ボードで動作させるためには、T-Monitorやデバイスドライバ等のソフトウェアの調整作業が必要となる場合があります。詳細はお問い合わせください。
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■補足資料
◇「T-Kernel/x86開発キット」の特長
- 組込み機器の次世代標準リアルタイムOS「T-Kernel」やT-Kernel用のミドルウェア、デバイスドライバ等が、高性能で品種も豊富なPC/AT互換の組込みボード上で利用でき、T-Engine応用機器のハードウェアの選択肢が大きく拡がります。
- PC/AT互換ボードに接続可能な各種の拡張ボードや周辺機器が多数市販されており、T-Kernelベースのシステムでこれらの既存ハードウェアを活用できます。
- 他のCPUのT-Kernel上で開発したソフトウェア資産は、再コンパイル程度の手間で 「PMC T-Kernel/x86」上に移植できます。逆に、「PMC T-Kernel/x86」で開発したソフトウェアを他のCPUのT-Kernel上に移植することも容易です。従来からT-Engineで利用されていたCPUにx86系の選択肢が加わり、その応用範囲がさらに拡がります。
- WindowsやLinuxを利用していたPC/AT互換ボードのお客様に対しては、省資源でリアルタイム性能が高く、組込み向けのミドルウェアやデバイスドライバが豊富に揃ったT-Kernelという選択肢が加わり、用途に適したソリューションのご提供が可能となります。
- 仮想化ソフトと組み合わせることにより、T-Engineボードなどの開発評価用ハードウェアがなくても、PCのみを使ってT-Kernel上の組込みソフトの開発やデバッグを進めることができます。T-Kernelの実行環境をWindows上で気軽に実現できるため、リアルタイムOSやT-Kernelの教育実習用としてもご活用いただけます。
- オープンソースのGUI統合開発環境EclipseのT-Kernel対応版である「Eclipse for PMC T-Kernel」による開発やデバッグが可能です。
◇「T-Kernel/x86開発キット」の製品仕様
表1.「T-Kernel/x86開発キット」のターゲット側ソフトウェアの動作条件
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【仮想化ソフトの場合】 |
VMware Player 1.0.X、2.0.X の上で動作 |
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【PC/AT互換ボードの場合】 |
CPU: |
x86 (互換 CPU も含む) Intel Pentium, Celeron, AMD Athlon, Geode, VIA Edenなど |
メモリ: |
32MB以上 |
BIOS: |
PC/AT互換の標準的なBIOSが実装されていること |
ディスク: |
ブート可能なディスク(*2)が実装されていること |
シリアルポート: |
デバッグコンソール用 |
ディスプレイ: |
VESA BIOSが対応していること |
USB: |
USB 1.1/2.0ホストアダプタ(*3) |
USB接続機器: |
HIDクラス機器: キーボード、マウス マスストレージクラス機器: HDD、CD-ROM、USBメモリ等 |
LAN: |
PCI LAN アダプタ (Intel EE PRO/100, 3Com 3C900/590, DEC 21140,Realtek RTL8139/8169, VIA VT6102, SiS900, AMD Am79C973,NE2000 及びそれぞれの互換品), NE2000互換 PC カード |
PCMCIAカード: |
CFカード、モデム、シリアル、LANなど(*4) |
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(*2) |
IDEタイプのHDD、CFカード、USBメモリなどに対応。SATAは未対応。 |
(*3) |
UHCI, OHCI, ECHIに対応。ただし、機種によっては未対応の場合もあります。 |
(*4) |
16ビットPCカードに対応。Card Busには未対応。 |
表2.「T-Kernel/x86開発キット」のソフトウェア構成
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【ターゲット側ソフトウェア】 |
T-Monitor |
PMC T-Monitor |
T-Kernel |
PMC T-Kernel |
T-Kernel Extension |
PMC T-Kernel Extension (プロセス管理、ファイル管理など) |
デバイスドライバ |
シリアル、システムディスク、ディスプレイ、USB、LAN、PCMCIAなど |
ミドルウェア |
グラフィック、TCP/IPプロトコルスタック、マイクロスクリプト(ビジュアル言語) |
フォント |
18万字の多漢字・多言語用TrueTypeフォント |
基本アプリケーション |
基本ブラウザ、基本文章編集(ワープロソフト)、基本図形編集(図形編集ソフト)、各種ユーティリティなど |
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【ホスト(Windows)側開発環境】 |
コンパイラ |
GNU C/C++コンパイラ (T-Kernel対応済み) |
デバッガ |
GDB (ソースレベルデバッガ) |
ライブラリ |
標準 Cライブラリ、T-Kernel関連ライブラリなど |
GUI統合開発環境 |
Eclipse for PMC T-Kernel (*5) |
その他 |
超漢字V (*6) |
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【付属ドキュメント】 |
マニュアル |
取扱説明書、開発環境説明書、ライブラリ説明書、デバイスドライバ説明書など |
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(*5) |
ユーザ様への無償ダウンロードによるご提供となります。 |
(*6) |
各種のシステム設定やマイクロスクリプトのプログラム開発に利用します。 |
◇図
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◇パーソナルメディアとT-Engineプロジェクト
- パーソナルメディアは、組込み機器のためのオープン開発プラットフォームであるT-Engineプロジェクトに積極的に参加し、開発から技術サポート、販売から出版まで、幅広い事業を展開しています。TRONの25年間の歴史の中でパーソナルメディアが蓄積した高度な技術力とノウハウ、および協力各社との緊密なパートナーシップにより、組込みシステム全般にわたるソリューションをご提供します。
- 具体的には、リアルタイムOS「PMC T-Kernel」のポーティングやチューニング、組込み向けデバイスドライバ「PMC T-Drivers」の開発や移植、多漢字対応のGUIミドルウェア「PMC T-Shell」や各種プロトコルスタック、ウェブブラウザなどの移植やご提供、技術セミナーや技術サポートなどの業務を中心に、多くのT-Engine 応用製品の開発に関わり、その実績を高くご評価いただいております。また、ソフトウェアの開発がすぐに始められる開発評価用ボードとして、各種CPUを搭載した「T-Engine開発キット」や安価なT-Engineアプライアンスである「Teaboard2」「μTeaboard」、超小型の組込み向けコンピュータ「Teacube」、拡張ボード類やオプション品など、幅広い組込み向け製品をご提供しております。
◇参考情報、リンク集
- T-Engineフォーラム
http://www.t-engine.org/
- パーソナルメディアのT-Engineソリューション
http://www.t-engine4u.com/
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■ | TRON は "The Real-time Operating system Nucleus" の略称です。 |
■ | TRON, BTRON, ITRON, eTRON, T-Engine,μT-Engine, T-Monitor, T-Kernel はコンピュータの仕様に対する名称であり、特定の商品を指すものではありません。 |
■ | その他の商品名などは各社の商標または登録商標です。 |
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本資料に記載された製品の仕様、外観イメージ、価格などは、発表日現在のものです。最終的に販売される製品では、変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。ご購入の際は、最新情報をご確認ください。 |
以上
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