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◇補足資料

2007年9月6日

パーソナルメディア株式会社
〒141-0022 東京都品川区東五反田1-2-33 白雉子ビル
TEL.03-5475-2185 FAX.03-5475-2186
E-mail:te-sales@personal-media.co.jp
(T-Engineのウェブサイト)http://www.t-engine4u.com/


T-Kernelの動くRoHS対応の組込みボード
「Teaboard2/ARM920-MX1」を新発売


〜 安価で組込みシステムの学習にも最適なTeaboardの用途がさらに拡大 〜
 

組込みシステムの総合ソリューションを提供するソフトウェアメーカーのパーソナルメディア株式会社(代表取締役:泉名達也、本社:東京、電話:03-5475-2185、資本金 1,000万円)は、ARM9を用いた小型の組込み用ボードに次世代標準リアルタイムOS「T-Kernel」やデバイスドライバ、TCP/IPなどを搭載した、安価ですぐに使える組込み制御用コンピュータ「Teaboard2/ARM920-MX1」を2007年9月14日より発売いたします。
【製品名】   Teaboard2/ARM920-MX1
【標準価格】   税込50,400円(本体価格48,000円)(*1)
【発売日】   2007年9月14日

組込み機器の開発の効率化やユビキタス・コンピューティング環境の実現を目的に活発な活動を続けるT-Engineプロジェクト - その成果は既に業務用端末やカーナビなど、多くの機器に採用されていますが、本プロジェクトの中心的な役割を果たすのが次世代の標準リアルタイムOS「T-Kernel」です。T-Kernelは、お客様の開発した組込み機器のハードウェア(端末やカーナビなど)に移植して利用できるほか、T-Kernelを搭載した汎用の組込み向けボードコンピュータを購入し、お客様の機器にそのボードを組み込んで利用することもできます。パーソナルメディアでは、後者の目的で利用できるT-Kernel搭載の組込みボード「Teaboard/ARM920-MX1」を2005年8月に発売し、ご好評いただいておりますが、本ボードを増産するにあたり、ハードウェア構成の全面的な見直しを行い、環境に配慮したRoHS指令(*2)対応版の新製品、「Teaboard2/ARM920-MX1」として発売することにいたしました。

「Teaboard2/ARM920-MX1」には、パーソナルメディアが本ボードに移植したT-Kernelである「PMC T-Kernel」のほか、T-Kernel ExtensionやTCP/IP、LANドライバ、シリアルポートのドライバなど、組込み機器としてすぐに利用可能なソフトウェアが含まれており、安価で実用的な組込み制御用ボードとしてご活用いただけます。ユーザ自身でアプリケーションプログラムやデバイスドライバを開発するための環境も付属し、GUI統合開発環境であるEclipseも利用できます。さらに、同時発売の別売ソフトウェアパッケージ「PMC機器制御サーバ」(*3)のご利用により、リアルタイムOSや組込みソフトウェアに関する知識がなくても、Ajaxを使ってネットワーク経由で機器のリモートコントロールを行うシステムを簡単に構築できます。
【Teaboard2/ARM920-MX1の特長】
  • RoHS指令対応(*4)
  • コンパクトなサイズ(120mm×75mm)と高いコストパフォーマンス
  • 7セグメントLEDや汎用スイッチなどの入出力機能をはじめ、LAN機能やTCP/IPも標準装備
  • ホストPCからUSB経由で電源供給が可能
  • 自習用のテキスト教材やサンプルプログラムも付属

パーソナルメディアでは今後も積極的にT-Engine関連ビジネスを推進し、ユビキタス機器の開発効率向上に貢献していく所存です。

  (*1) 少数をお求めの場合のサンプル価格です。数がまとまった場合の価格については別途お問い合わせください。
  (*2) EU(欧州連合)の定めた電子機器向けの有害物質規制であり、鉛や水銀など特定有害6物質の使用制限を定めています。
  (*3) 製品の詳細については、「PMC機器制御サーバ」のホームページをご覧ください。
  (*4) RoHS指令の特定有害6物質を使用していない部品を用いて、鉛フリーのはんだで実装しています。

◇写真
「Teaboard2/ARM920-MX1」の外観 [935Kバイト]

 
■補足資料

◇「Teaboard2/ARM920-MX1」の製品仕様

表1.「Teaboard2/ARM920-MX1」のハードウェア構成

 CPU Freescale MC9328MX1 (i.MX1, ARM920Tコア, 200MHz)
 フラッシュROM  2Mバイト
 SDRAM 16Mバイト
 入出力I/F USB (Function)×1, RS-232C (シリアル)×2, 10/100Base-T, SDカードスロット×1, 拡張バスI/F(*5), JTAG-ICE I/F
 汎用スイッチ プッシュSW×2bit, トグルSW×4bit, DIPSW×4bit
 LED機能 LED×8bit, 7セグメントLED×2桁
 I/O (*5) D/Aコンバータ, A/Dコンバータ, GPIO(DIO), PWM
 その他の機能 圧電ブザー, 温度センサ
 電源 USBバスパワー または ACアダプタ(*6)
 外形寸法 120mm×75mm (突起物を除く)

(*5) これらのI/Oや拡張バスは基板上のスルーホールに出ています。コネクタは未実装です。
(*6) ACアダプタは付属しません。別売りオプションでのご提供となります。
 
 
表2.「Teaboard2/ARM920-MX1」のソフトウェア構成

【ターゲット (Teaboard2) 側ソフトウェア】
 T-Monitor PMC T-Monitor
 T-Kernel PMC T-Kernel (MMU対応版)
 T-Kernel Extension PMC T-Kernel Extension (プロセス管理、ファイル管理など)
 デバイスドライバ SDカード、RS-232C、LANなど
 ミドルウェア TCP/IPプロトコルスタック
 開発ツール類 CLI、SDカード区画作成、フォーマットなど

【ホスト (Windows) 側開発環境】
 コンパイラ GNU C/C++コンパイラ (T-Kernel対応済み)
 デバッガ GDB (ソースレベルデバッガ)
 ライブラリ ANSI Cライブラリ、T-Kernel関連ライブラリなど
 GUI統合開発環境 Eclipse for PMC T-Kernel (*7)

【付属ドキュメント】
 マニュアル 取扱説明書、ハードウェア仕様書、開発環境説明書、ライブラリ説明書、デバイスドライバ説明書など

【実習用テキスト】
 実習用教材 「はじめてみようTeaboard」
 実習用プログラム ルーレット、LED制御ドライバ、ブザー制御ドライバ、タイマー、簡易ウェブサーバ (ソースプログラム付)

(*7) 本製品をご購入いただいたユーザ様は、オープンソースのGUI統合開発環境であるEclipseのT-Kernel対応版である「Eclipse for PMC T-Kernel」を無償でダウンロードしてご利用いただけます。
 
 
表3.「Teaboard2/ARM920-MX1」の別売りオプション品

【PMC機器制御サーバ/ARM920-MX1】
  * Ajaxの技術を活用してブラウザから遠隔機器の制御や監視が容易に行える機器制御用ソフトウェア。
【T-Engine開発ベンチ】
  * Teaboardを携帯しやすくするアクリル製カバーを含んだ治具セット。



◇パーソナルメディアとT-Engineプロジェクト
パーソナルメディアは、組込み機器のためのオープン開発プラットフォームであるT-Engineプロジェクトに積極的に参加し、開発から技術サポート、販売から出版まで、幅広い事業を展開しています。TRONの25年間の歴史の中でパーソナルメディアが蓄積した高度な技術力とノウハウ、および協力各社との緊密なパートナーシップにより、組込みシステム全般にわたるソリューションをご提供します。

具体的には、リアルタイムOS「PMC T-Kernel」のポーティングやチューニング、組込み向けデバイスドライバ「PMC T-Drivers」の開発や移植、多漢字対応のGUIミドルウェア「PMC T-Shell」や各種プロトコルスタック、ウェブブラウザなどの移植やご提供、技術セミナーや技術サポートなどの業務を中心に、多くのT-Engine 応用製品の開発に関わり、その実績を高くご評価いただいております。また、ソフトウェアの開発がすぐに始められる開発評価用ボードとして、各種CPUを搭載した「T-Engine開発キット」や安価なT-Engineアプライアンスである「Teaboard」、超小型の組込み向けコンピュータ「Teacube」、拡張ボード類やオプション品など、幅広い組込み向け製品をご提供しております。

◇参考情報、リンク集
T-Engineフォーラム
    http://www.t-engine.org/
パーソナルメディアのT-Engineソリューション
    http://www.t-engine4u.com/


TRON は "The Real-time Operating system Nucleus" の略称です。
TRON, BTRON, ITRON, eTRON, T-Engine,μT-Engine, T-Monitor, T-Kernel はコンピュータの仕様に対する名称であり、特定の商品を指すものではありません。
その他の商品名などは各社の商標または登録商標です。
本資料に記載された製品の仕様、外観イメージ、価格などは、発表日現在のものです。最終的に販売される製品では、変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。ご購入の際は、最新情報をご確認ください。

以上

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