2017年12月11日

パーソナルメディア株式会社
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E-mail:te-sales@personal-media.co.jp
http://www.t-engine4u.com/

IoT-Engineを使ったIoTエッジノードの
機器操作用UIをすばやく提供できる
「スマートIoTコントローラ」をパーソナルメディアが新発売

IoT・組込みシステムの総合ソリューションを提供するソフトウェアメーカーのパーソナルメディア株式会社(代表取締役:松為彰、本社:東京、電話:03-5749-4933、資本金 1,000万円)は、スマートフォンなどのブラウザの画面からIoT-Engine(*1)を使ったIoTエッジノードの機器を操作できる制御用ソフトウェア「スマートIoTコントローラ」を開発し、2018年2月1日より評価版を出荷開始いたします。また、12月13日(水)~15日(金) に東京ミッドタウンで開催される「2017 TRON Symposium」のパーソナルメディアのブース(ブース番号:A-5)にて、本製品のデモンストレーションを行います。

IoT-Engineとは、IoTエッジノードの開発効率を向上するためにトロンフォーラムが規格を定めた標準開発プラットフォームです。IoT-Engineの規格では、CPUやハードウェア構成は自由ですが、基板上のコネクタおよび搭載するμT-Kernel 2.0仕様のオペレーティングシステム(OS)が定められているほか、6LoWPANなどの無線を使ってインターネット上のクラウドサービスに接続する機能を必須要件としています。既に東芝マイクロエレクトロニクス、ルネサス エレクトロニクス、Nuvotonなど半導体メーカー7社がIoT-Engineを提供しており、IoT-Engineの利用によってIoTエッジノードのプロトタイプや最終製品の開発期間を大幅に短縮することができます。

一方、IoTエッジノード側を軽量化したいという観点から、IoT-Engineにはユーザインタフェース(UI: User Interface)の機能を備えておりません。IoT-Engineにはセンサー類からの入力や各種デバイスの制御など、機器側とのインタフェースに必要な最小限の機能のみを搭載しています。このため、機器の操作やセンサー情報の表示などを行うUIの機能については、IoT-Engineとは別に用意する必要があります。

上記のような要求に応える形で、このたび当社の開発した新製品が「スマートIoTコントローラ」です。「スマートIoTコントローラ」は、スマートフォンの画面操作によりIoT-Engineを使ったIoTシステムのUIを実現する製品であり、お客様のIoTシステムの開発期間や開発コストを大幅に圧縮します。

「スマートIoTコントローラ」では、SSLによる通信の暗号化機能、OpenID Connect(OpenAM 等)によるユーザ認証機能、XACMLによるアクセス権限の制御機能などにより、ネットワーク上での利用に対する強固なセキュリティを実現しています。また、HTML5などの汎用的な技術を使ってUIを記述するため、UI用のソフトウェア資産の蓄積や再利用がしやすく、互換性や拡張性にも優れています。

本製品はお客様がIoT-Engineを使って開発した機器に移植してご提供するカスタム対応製品ですが、すぐにお試しいただく場合のために、「TX03 M367 IoT-Engine Starter Kit」を使った評価システム上で動作する評価版もご用意しております。

パーソナルメディアでは、今回発表した「スマートIoTコントローラ」のほかにも、「IoT-Engine開発キット」や「IoT-Engine教育&実習パッケージ」など、IoT-Engineに関連する各種の製品を販売しております。また、IoT-Engineを使ったIoTシステムのプロトタイプの開発や、プロトタイプから量産品への移行、住宅やビルなどの設備機器への応用展開など、幅広いIoTソリューションを提供しております。パーソナルメディアは、今後とも組込み技術やIoT技術に関する研究開発を続け、組込み機器やIoTシステムの開発効率の向上と、IoTの普及による豊かで環境負荷の少ない社会の実現に貢献していく所存です。

(*1)
 IoT-Engineは、坂村健トロンフォーラム会長が提唱する「アグリゲート・コンピューティング」を実現するためにトロンフォーラムで標準規格を定めた、オープンIoTのための標準プラットフォーム環境です。

図表

「スマートIoTコントローラ」のシステム構成例

「スマートIoTコントローラ」のシステム構成例


「スマートIoTコントローラ」の操作画面例

「スマートIoTコントローラ」の操作画面例


「スマートIoTコントローラ」の特長

  • スマートフォンなどのブラウザの画面から、IoT-Engineを使ったIoTエッジノードの機器を操作できます。IoT-Engineと「スマートIoTコントローラ」のご利用により、お客様の開発するIoTエッジノードの開発期間や開発コストを大幅に圧縮することが可能となります。
  • スマートフォンの操作画面を実現するGUIサーバ機能や、IoTエッジノード側の機器を制御するIoTサーバ機能は、GCP(Google Cloud Platform)やAWS(Amazon Web Services)などのクラウド上で動作させることができます。このため、IoT機器側を軽量化できるほか、サーバーの設置やメンテナンスが容易です。
  • SSLによる通信の暗号化機能、OpenID Connect (OpenAM 等)によるユーザ認証機能、XACMLによるアクセス権限の制御機能により、強固なセキュリティを実現しています。
  • HTML5などの汎用的な技術を使ってUIを記述できるため、UI用のソフトウェア資産の蓄積や再利用がしやすく、互換性や拡張性に優れています。

参考情報、リンク集


  • TRON は "The Real-time Operating system Nucleus" の略称です。
  • TRON、T-Kernel、μT-Kernelは、コンピュータの仕様に対する名称であり、特定の商品を指すものではありません。
  • その他商品名等は各社の商標や登録商標です。
  • 本資料に記載された製品の仕様、外観イメージ、価格などは、発表日現在のものです。最終的に販売される製品では、変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。ご購入の際は、最新情報をご確認ください。

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