2015年12月7日

パーソナルメディア株式会社
〒141-0031 東京都品川区西五反田1-29-1 コイズミビル
TEL.03-5759-8305 FAX.03-5759-8306
E-mail:te-sales@personal-media.co.jp
(T-Engineのウェブサイト)http://www.t-engine4u.com/

T-Kernelを含むマルチOSに対応した
IoT機器向けプラットフォーム「T-Kernel 2/
MIPS-M150ボード」をパーソナルメディアが新発売

組込みシステムの総合ソリューションを提供するソフトウェアメーカーのパーソナルメディア株式会社(代表取締役:松為彰、本社:東京、電話:03-5759-8305、資本金 1,000万円)は、トロン仕様のリアルタイムOS「T-Kernel 2.0」をIngenic Semiconductor社のMIPSプロセッサM150上に移植し、トロンフォーラム(東京都品川区、会長:坂村 健・東京大学教授)の公式ウェブサイトから一般公開します。また、M150を搭載したIoT(Internet of Things)機器向けの超小型ボードを、「T-Kernel 2/MIPS-M150ボード」の名称で本日から発売開始します。12月9日(水)~11日(金)に東京ミッドタウンで開催される「2015 TRON Symposium(TRONSHOW)」のパーソナルメディアのブース(ブース番号:B-5)において、本製品のデモンストレーションを行います。

「T-Kernel 2/MIPS-M150ボード」は、高性能と超低消費電力を両立したIngenic Semiconductor社のMIPSプロセッサ、M150を搭載したコンパクトなボードです。本ボードは、XBurstアーキテクチャにより0.07mW/MHzという超低消費電力を実現したM150プロセッサを1GHzのクロックで駆動するCPUモジュールと、無線LAN、Bluetooth、USB 2.0 Function、USB-UART、MicroSDカードスロット、GPIO、各種スイッチ、温度センサ、LEDなどを搭載したベースボードから構成されており(*1)、IoTの端末ノード向けに最適なプラットフォームを提供します。

パーソナルメディアでは、トロンフォーラムで開発されたオープンソースのリアルタイムOS「T-Kernel 2.0」を、これまで数多くの組込み系CPUに移植し、開発評価用から最終製品向けのシステムまで幅広い用途や応用分野に対応した組込みソフトウェアを提供してきました。本ボードについても、発売に合わせて本ボードの特長を最大限に活かすリアルタイムOSであるT-Kernel 2.0を移植し、その成果をトロンフォーラムから全世界に向けて公開いたします。高性能かつ超低消費電力を実現したMIPSプロセッサM150と、省資源でリアルタイム処理性能の高いT-Kernel 2.0のコンビネーションにより、IoT時代のさまざまな要求に応える組込み機器の開発が可能となります。

「T-Kernel 2/MIPS-M150ボード」の標準価格は29,800円(税別)で、パーソナルメディアのウェブショップなどからご購入いただけます。また本ボード上では、T-Kernel 2.0に加えて、Ingenic社提供のLinuxを動作させることも可能であり、お客様の製品開発や用途に合わせて最適なOSを選択できます。

パーソナルメディアでは、今後ともT-Kernelを核とした各種のソフトウェアの開発やサービスの提供を通じて、組込み機器のソフトウェアの開発効率向上に貢献していく所存です。

(*1)
 トロンフォーラムのウェブサイトでは、T-Kernel用のシリアルドライバを公開しています。その他のデバイスのドライバにつきましては別途ご相談ください。

補足資料

ボード写真

ハードウェア仕様

【CPUモジュール】
CPU Ingenic M150(MIPS/1.0GHz)
Flash ROM 8MB
RAM 128MB LDDR

【ベースボード】
無線LAN(Wi-Fi) IEEE802.11 b/g/n
Bluetooth 2.1+EDR/3.0/4.1(BLE)
USB 2.0 Function(*2) Micro-Bコネクタ
USB-UART(*2) FT230X, Micro-Bコネクタ
MicroSDスロット 1スロット
GPIO 19ビット
JTAG MIPS用, 14ピン
その他 LED×2、スライドSW(4bit)×1、プッシュSW×1、温度センサー×1
電源(*3) USBポート(Micro-B)または電源コネクタ(2ピン)からDC +5Vを供給
寸法(CPUモジュール+
ペースボード)
92mm×32.5mm (突起物を除く)
RoHS指令 対応
(*2)
 USB Micro-Bコネクタを持ったUSBケーブルが必要です。
(*3)
 電源コネクタはオプションです。

T-Kernelについて

T-Kernelとは、組込み向けソフトウェアの開発効率向上やユビキタス・コンピューティング環境の実現を目的に活発な活動を続けるTRONプロジェクトで開発された次世代のリアルタイムOSです。30年の実績を持つITRONのリアルタイム性を保ちつつ、機能の追加や標準化の範囲の拡大を行い、高機能な組込み機器の制御用ソフトウェアを効率よく開発できるように設計されています。T-Kernelは、業務用端末やカーナビ、プリンタなど、既に多くの機器に採用されています。T-Kernelの最新版が2011年5月に公開されたT-Kernel 2.0です。

参考情報、リンク集


  • TRON は "The Real-time Operating system Nucleus" の略称です。
  • TRON、T-Kernelは、コンピュータの仕様に対する名称であり、特定の商品を指すものではありません。
  • その他商品名等は各社の商標や登録商標です。
  • 本資料に記載された製品の仕様、外観イメージ、価格などは、発表日現在のものです。最終的に販売される製品では、変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。ご購入の際は、最新情報をご確認ください。