「PMCセミカスタムIoT」は、お客様の想定する用途やご要望に応じた多様なIoT(Internet of Things)システムを短期間に効率よく構築できるセミオーダーメイド型のIoTシステムです。
パーソナルメディアは、IoTという用語が生まれる以前から、TRONプロジェクト(*1)の中で培った組込みとユビキタスの技術を活用しつつ、いろいろな機器をネットワークに接続して協調動作させるシステムを開発してきました。東京都と国土交通省が主催する「東京ユビキタス計画」(*2)への参画、RFIDタグを用いた各種のトレーサビリティ実証実験への協力、FeliCaやMifareなどのICカードを利用した出退勤管理システム、リモート監視機器の開発など、この分野において数多くの実績があります。
「PMCセミカスタムIoT」は、IoTに関する当社のこういった経験と実績をベースにした、汎用性の高いセミオーダーメイド型のIoTシステムです。IoTの端末ノードとして利用できるハードウェア機器、それに接続できる多種多様な入出力デバイス、対応するデバイスドライバ、ミドルウェアなどが、数多くの選択肢として用意されており、クラウドサーバ側のソフトウェアと合わせてカスタマイズや調整を行うことによって、お客様のご要望に応じたIoTシステムを短期間に開発できます。また、端末ノードとクラウドサーバの間の通信のフォーマット(プロトコル)を標準化しているため、機器や入出力デバイスの変更、追加などがあっても対応しやすいほか、クラウドサーバ側の開発と端末ノード側の開発をお客様と当社とで分担したり、並行して進めたりすることも可能です。
また2016年4月27日に「トロンフォーラム」より開始が発表されたオープンIoTのための IoT-Engine プロジェクトでは、パーソナルメディアから各種 IoT-Engine の販売やソフトウェア開発キットのご提供と合わせて、「PMCセミカスタムIoT」の端末ノードとしてもご提供いたします。
詳しくは当社営業よりご紹介させていただきますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
「PMCセミカスタムIoT」のシステム概念図
端末ノードとして利用できる携帯端末 | スマートフォンおよびタブレット端末(Android搭載端末、iOS、Windows)、 UC(ユビキタスコミュニケータ)、業務用UC |
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端末ノードとして利用できる組込みボード | 産業用パソコン、 IoT-Engine、Teacontroller、 Intel Edison、Galileo Gen 2、その他 |
端末ノードで利用できるOS | T-Kernel(T-Kernel 2.0、μT-Kernel 2.0を含む)、Linux、Windows |
端末ノードに接続されるIoT入力デバイス | 温度センサー、湿度センサー、光センサー、人感センサー、 RFIDリーダー、ICカードリーダー、各種スイッチ、USBカメラ、その他 |
端末ノードに接続されるIoT出力デバイス | ブザー、モーター、電気錠、家電などの制御、モニタ画面への表示、その他 |
「PMCセミカスタムIoT」を応用したシステム例をご紹介します。また下記の例になくても、お客様の想定する用途やご要望に応じたIoTシステムを開発可能です。お気軽にご相談ください。
カスタマイズのベースとなる基本的なIoTシステムです。ペットのいる留守中の部屋など、離れた部屋や場所の温度や環境を連続的に監視して記録、チェックします。光センサーや温度センサーから得られた環境情報を、クラウド上のデータベースに記録します。データベースに記録した情報はPCやスマートフォンのブラウザで参照できます。また、指定した温度を超えた場合など、特定の条件を満たした場合に警告のメールを送ることも可能です。
端末画面
カスタマイズのベースとなる基本的なIoTシステムです。Suica、PASMO、EdyなどのICカードをカードリーダーにタッチすることにより、出席、出勤、退勤などを電子的に記録します。社員やアルバイトの出退勤時刻を記録するタイムレコーダーやタイムカードとして利用可能なほか、塾やサークル、各種会合の出席管理にも活用でき、会場での受付業務を効率化します。
社員証のICカードをドアキーとして電気錠を制御するシステムです。タイマーの設定により、指定した時間のみ解錠し、その後は自動的に施錠します。誰がいつどこの部屋に入室したのか、ゲートを通過したのか、といった解錠に関する記録をデータベースに保存し、履歴を参照することができます。各社員やアルバイトの業務内容、セキュリティレベルに応じて、入室の可能な部屋および時間を細かく設定できるほか、ICカードの紛失時には紛失したカードのみをすばやく無効化し、紛失したカードの悪用を防ぐことができます。
トラックなどの乗務員の点呼の際に利用するシステムです。ICカードリーダーで運転免許証を確認し、アルコールチェッカーによる検査結果とともに、点呼の記録としてクラウド上のデータベースに記録します。点呼の記録は、PCやスマートフォンのブラウザで参照できるほか、メールでの通知も可能です。
公園の遊具など、屋外の公共の施設にRFIDタグを付けておき、それらの施設の状態を現場で点検して記録するシステムです。点検項目がハンディ端末に表示され、点検の結果を担当者が端末に入力します。インターネットとの通信ができない場合は、端末側に点検結果を記録しておくこともできます。
マイクロチップと呼ばれる動物用電子タグを用いた動物個体管理システムです。家畜などの動物に埋め込まれたRFIDタグを、市販の専用リーダーで読み取り、Bluetoothでハンディ端末に送信した後、インターネット経由でクラウド上のデータベースと照合、記録します。ハンディ端末上にもウェブサーバを備えているため、インターネットとの通信ができない場合でも、ローカル環境での情報閲覧が可能です。マイクロチップの利用により、動物の個体識別のほか、体温の測定や記録もできます。
家電やエアコンの電力の監視をする組込み制御ボードと、エネルギー管理データベースを、ネットワークで接続し、電力使用量の記録や表示を行うシステムです。現在の各機器の電力消費量や時間経過による推移を、グラフなどで表示します。
街路灯などに貼られたNFCタグ(ICタグプレート)に、NFC対応のスマートフォンをタッチさせることで、自分の正確な位置を認識します。その情報をインターネット経由で待ち合わせの相手と共有し、スマートフォン画面の地図上に待ち合わせ相手と自分自身の位置を表示することで、人とのスムーズな待ち合わせを実現します。NFCタグの代わりにiBeaconなどの電波マーカー(電波標識)やGPSを使用することも可能です。
ご導入にあたりご不明な点や、製品の詳細につきましては、当社営業部までお気軽にお問い合わせください。
パーソナルメディア株式会社 営業部