- 【記事掲載】
-
- 2019年4月15日発売の「TRONWARE」最新号 VOL.176に、「μT-Kernel 3.0リファレンスキット」の特長を説明した記事(p.46)が掲載されています。
- 2019年4月15日発売の「TRONWARE」最新号 VOL.176に、「μT-Kernel 3.0リファレンスキット」の特長を説明した記事(p.46)が掲載されています。
- ボリュームディスカウント制度もございます。詳細は営業部までお問い合わせください。
「μT-Kernel 3.0リファレンスキット」は、IoTエッジノード向け世界標準OS「μT-Kernel 3.0」を搭載したSDK付き開発評価ボードで、TCP/IPなどのミドルウェアやデバイスドライバ、Eclipseベースの開発環境が付属しています。
「μT-Kernel 3.0」は、組込みシステムで60%以上のシェア(*1)を持つTRON系OSの最新版であり、IEEE(米国電気電子学会)(*2)の定める世界標準仕様「IEEE 2050-2018」(*3)に完全準拠しています。μT-Kernel 3.0は、キロバイト単位のメモリしか持たないRFIDチップや微小なセンサーなど、ハードウェアリソースの厳しい機器にも搭載可能な軽量性、コンパクト性を保ちつつ、ミドルウェアやデバイスドライバの追加が容易な構造になっています。
また、μT-Kernel 3.0の代わりにT-Kernel 2.0を動作させることもできます。
- (*1)
- 「組込みシステムに組み込んだOSのAPIで TRON系OSが60%のシェアを達成し22年連続の利用実績トップ」(トロンフォーラム)
https://www.tron.org/ja/2018/04/press20180403/ - (*2)
- IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.)、米国に本部を持つ世界規模の電気電子学会。
https://www.ieee.org/ - (*3)
- トロンフォーラムのμT-Kernel 2.0をベースに、IEEEが仕様を定めたIoTエッジノード向けの標準リアルタイムOS。IEEEおよびトロンフォーラムより、次のようなプレスリリースが出されています。
https://standards.ieee.org/content/ieee-standards/en/news/2018/ieee-publishes-standard-real-time-architecture-iot.html
https://www.tron.org/ja/2018/09/press0911/
μT-Kernel 3.0リファレンスキットの特長
- 世界標準仕様であるIEEE 2050-2018およびμT-Kernel 3.0の仕様に完全準拠してパーソナルメディアが開発した商用製品版のリアルタイムOS「PMC μT-Kernel 3.0」を搭載しており、IoTエッジノード向けシステムの開発や評価を行うことができます。
- TCP/IPなどのミドルウェアやUSB、LANなどのデバイスドライバ、Eclipseベースの開発環境(SDK)が付属しています。μT-Kernel 3.0で動作するシステムのプログラム開発をすぐに始めることができます(*4)。
- μT-Kernel 3.0の仕様書の中で定義されている「サービスプロファイル」を利用して、ソフトウェアの互換性や移植性を維持しつつ、性能の向上や最適化、必要リソースの削減などを行い、OSの実装をチューニングすることができます(*5)。サービスプロファイルとは、CPU、ハードウェア構成、アプリケーションなどに応じて適応化された個々のOSの実装仕様を形式的に記述したものです。
- 実行用ボードはトロンフォーラム認定のT-Engineリファレンスボードです。WVGA(800×480ドット)のタッチパネル付きLCDのほか、LAN、USB 2.0、UART(シリアル)、microSD/SDHCカード、eMMC、HLS(ハイスピード・リンク・システム)など、豊富な入出力デバイスを備えています(*6)。
- (*4)
- 開発用ホストとなるWindows PC、および汎用のUSBケーブルまたはシリアルケーブルが別途必要です。
- (*5)
- 一部のサービスプロファイルには対応しておりません。
- (*6)
- 一部の入出力デバイスについては、デバイスドライバが付属しておりません。
「μT-Kernel 3.0リファレンスキット」のシステム構成図
μT-Kernel 3.0リファレンスキットの外観
CPUボード表面
CPUボード裏面
製品仕様
製品内容
- 【ハードウェア】
-
CPUボード + LCDボード + DSUB-9P変換ケーブル(*7) + 金属製フレーム + ACアダプタ - (*7)
- DSUB-9Pコネクタへの変換ケーブル(シリアル用)が1本のみ付属します。開発用ホストパソコンとシリアルで接続する場合は、別途シリアルケーブルをご用意ください。
- T-Kernelのプログラム開発を行うには、本製品および開発用のWindowsパソコン、microSD/SDHCカードのほかに、開発用ホストパソコンとシリアルで接続する場合はシリアルケーブルが、USBで接続する場合はUSBケーブルが必要となりますので別途ご用意ください。当社からも下記のケーブルをご提供しています。
- 【ソフトウェア】
- (1)PMC μT-Kernel 3.0
-
パーソナルメディアが実装したμT-Kernel 3.0であり、製品付属のCD-ROMからインストールして実行します。次項のPMC T-Kernel 2.0と共通のデバイスドライバやEclipse開発環境が利用できるほか、開発ホスト上で「サービスプロファイル」を指定することにより、ユーザの開発したプログラムとの適合性を検証できます。
- (2)PMC T-Kernel 2.0
-
パーソナルメディアが改良したT-Kernel 2.0であり、製品付属のCD-ROMからインストールして実行します。以下の機能が含まれています。
ターゲット用 OSカーネル PMC T-Kernel 2.0 デバイスドライバ microSD、LAN、USB 2.0(ホスト用)、シリアル、RTC、 KB/PD、スクリーン(LCD)、タッチパネル、 USB-HIDクラス、USBマスストレージクラスなど ミドルウェアなど PMC T-Kernel Extension (プロセス管理、ファイル管理など)、TCP/IP、
PMC T-Shell(GUIミドルウェア)、マイクロスクリプト(ビジュアル言語)、CLI などの開発ツール、ユーティリティなど開発ホスト(Windows)用(*8) SDK Eclipse for PMC T-Kernel
・GNU C/C++コンパイラ(T-Kernel対応済み)
・GDB(ソースレベルデバッガ)
・ANSI Cライブラリ、T-Kernel関連ライブラリ、サンプルソースなど- (*8)
- Windows 10/8.1/8/7(32ビット版/64ビット版)などで動作を確認しています。なお、GUIを使わないGNU開発環境はLinux上でも動作します。Ubuntu 12.04 LTSで動作を確認しています。
- 【CPUボード】
-
CPU ルネサス エレクトロニクス EMMA Mobile1-D (ARM11コア, 500MHz) Flash ROM 32MB (NOR Flash) RAM 64MB (CPU内蔵) eMMC 4GB, 二次記憶として利用可能 JTAG-ICE I/F 京都マイクロコンピュータ PARTNER-Jet用 電源 DC +5V、ACアダプタから供給 寸法 CPUボード: 137mm×75mm (突起物を除く)
金属製フレーム: 161mm×87mm (突起物を除く)RoHS指令 対応 入出力I/F microSDスロット 1スロット LAN 10/100BASE-T、RJ-45コネクタ USB-OTG(*9) USB 2.0対応、mini-ABコネクタ USB-UART(*10) mini-Bコネクタ シリアル(*7)(*11)×2 RS-232またはCMOSレベルを切替 絶縁入出力(*11)×4ビット フォト・カプラにより絶縁したGPIO Sound(*11) マイク入力、スピーカ出力 HLS(*11)(*12) ハイスピード・リンク・システム その他 チップLED×4、プッシュSW×4、照度センサー、温度センサー、カメラモジュール(オプション) - (*9)
- マウス、キーボード、USBマスストレージなどのUSB機器の接続には、USB mini-AコネクタまたはUSB mini-Bコネクタを持ったUSBホストケーブルをご用意ください。当社からも下記のケーブルをご提供しています。 なお、付属のデバイスドライバではUSB-Hostの機能が利用可能で、USB-Functionとしての機能はサポートしておりません。
- (*10)
- デバッグ用コンソールとして、開発用PCのUSBに接続して利用可能です。USB mini-Bコネクタを持ったUSBケーブルをご用意ください。当社からも下記のケーブルをご提供しています。
- (*11)
- コネクタは、CPUボード上のボックス型基板コネクタを使用します。
- (*12)
- HLS(ハイスピード・リンク・システム)の利用方法につきましては、下記のレポートを参考にしてください。
- 【LCDボード】
-
LCD 4インチ、TFTカラー、800×480ドット タッチパネル 抵抗膜式
- シリアルで接続する場合
-
- シリアルケーブルは付属しませんので別途ご用意ください。 コネクタは DSUB 9ピンの標準的なものです。
- 開発用ホストパソコンにシリアル端子が必要です。
- USBで接続する場合
-
- USBケーブルは付属しませんので別途ご用意ください。 コネクタは USB mini-Bの標準的なものです。
- 開発用ホストパソコンにUSB端子が必要です。
- 開発コンソール用USBケーブル
- 標準価格(税別) 2,000円 (税込 2,200円)
開発用パソコンをデバッグ用コンソールとして、μT-Kernel 3.0リファレンスキットとUSBで接続するケーブルです。コネクタの形状は USB(mini-B)オス - USB(A)オス です。 - USB周辺機器変換ケーブル
- 標準価格(税別) 2,000円 (税込 2,200円)
μT-Kernel 3.0リファレンスキットにマウス、キーボード、USBマスストレージなどのUSB機器を接続するケーブルです。コネクタの形状は USB(mini-B)オス - USB(A)メス です。 - T-Kernel応用製品用シリアルケーブル
- 標準価格(税別) 1,000円 (税込 1,100円)
μT-Kernel 3.0リファレンスキットと開発用パソコンを接続するケーブルです。コネクタは DSUB 9ピン(9pinメス-9pinメス インタリンク用クロス結線)です。 - T-Kernel用タスクトレーサ
- 標準価格(税別) 20,000円 (税込 22,000円)
組込みシステムのプログラムを動作させたままで、実行タスクの遷移やシステムコール発行のログを記録し、その様子をグラフィカルに表示する動作解析ツールです。 - I-right/TK
- 標準価格(税別) 20,000円 (税込 22,000円)
ITRON用の豊富なプログラム資産と、T-Kernel用のデバイスドライバやミドルウェアとの連携動作を可能にする製品です。 - PMC機器制御サーバ/リファレンスキット
- 標準価格(税別) 100,000円 (税込 110,000円)
T-Kernel搭載ボードをAjaxで制御する機器制御サーバです。HLS(ハイスピード・リンク・システム)やフォトカプラ(絶縁入出力)で接続した機器にも対応します。
「μT-Kernel 3.0リファレンスキット」で動作する機器制御サーバ本体、GUI制御用端末となるパソコン上で動作するJavaScript用の機器制御ライブラリ、サンプルプログラム、開発用ドキュメントが付属しています。10台までの制御用ボード上で実行可能なバイナリライセンスを含みます。 - μT-Kernel 3.0教育&実習パッケージ
- 10人教室向けパッケージ 標準価格(税別) 935,000円 (税込 1,028,500円)
IoTエッジノード向け世界標準OS「IEEE 2050-2018」で組込み機器の開発をマスターできる「μT-Kernel 3.0」の教材セットです。リアルタイムOSの基礎から実践的な組込みシステムまで、IoTエッジノードの開発に必要な知識を体系的に修得できます。また、受講者が1人1台ずつ実行用ボードを使って在宅でのプログラミング実習を行いながら、オンライン授業を実施することができます。 - .NET Micro Framework for PMC T-Kernel評価キット
- 標準価格(税別) 75,000円 (税込 82,500円)
ARMコアを搭載した組込みボード上で、「.NET Micro Framework for PMC T-Kernel」の評価ができる開発評価キットです。 開発評価用ボードやT-Kernel 2.0のソフトウェア開発キット(SDK)のほか、T-Kernel 2.0上で動作する「.NET Micro Framework for PMC T-Kernel」などが含まれており、組込み機器の実機向けのプログラム開発をすぐに始めることができます。 - Teacontroller(ティーコントローラ)
- タッチパネルLCD付き 標準価格(税別) 85,000円 (税込 93,500円)
タッチパネルLCD無し 標準価格(税別) 65,000円 (税込 71,500円)
産業機器のコントローラとして最適な、多様なインタフェースを持つリアルタイムコントローラです。小型のタッチパネル (「タッチパネルLCD付き」では標準装備)により、ユーザーインタフェース付きのシステムにも適します。製品付属のハードウェアおよびソフトウェアは、HLSに関連した部分を除き、「μT-Kernel 3.0リファレンスキット」と共通のものです。 - 【チュートリアル】
-
- 「はじめてみようリファレンスキット Version1.03.01」
- リファレンスキットを使い始めるためのチュートリアルです。PMC T-Kernel 2.0を例にインストールから実習用プログラムの実行まで、短時間で開発の手順をひととおり体験できます。
- 「はじめてみようリファレンスキット Version1.03.01」
- Home
- 製品一覧
- T-Kernel搭載 組込み向け/教育向けボード
- μT-Kernel 3.0リファレンスキット
以下のいずれかを選択して実行できます。
ハードウェア仕様
開発用ホストパソコンの必要機能
開発用ホストとμT-Kernel 3.0リファレンスキットとの接続には、シリアルまたはUSBが利用できます。
オプション品
関連製品、応用サービス
参考資料
ご購入方法
本製品は、当社ウェブショップよりお求めになれます。本製品に関してご不明な点がありましたら、下記までお気軽にお問い合わせください。
パーソナルメディア株式会社 営業部TEL.03-5749-4933 FAX.03-5749-4936
E-mail: te-sales@personal-media.co.jp
http://www.t-engine4u.com/