I-rightエンジン

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「I-right®エンジン」は、産業用機器のリプレイスにおけるITRONのプログラム資産の移植の手間を最小限に抑えつつ、今後も供給可能な最新のCPUやOSを利用して、お客様の組込み機器を再構築するための製品です。機器にそのまま組み込んで使用できる制御用のボードやコンピュータ上に、ITRONと互換のAPIを持つリアルタイムOSを搭載しており、ITRON上で動作していた制御用アプリケーションなどのプログラム資産を、再コンパイル程度のわずかな工数(*1)で移植して動作させることができます。

「I-right®エンジン」では、ITRONの後継リアルタイムOSとしてソフトウェアの開発効率を高めたT-Kernelを採用し、その上にITRON互換のAPIを提供する「I-right/TK」を搭載しています。このため、ITRON用のプログラムとT-Kernel用のプログラムを共存させ、両者を連携させたシステムを構築することも可能です。

機器の用途や性能、規模などに合わせて選択できるように、「I-right®エンジン」では、「Teacontroller版」、「TKx86_VX-6020版」の2種類のハードウェアをご用意しています。また、カスタム案件として、お客様の指定したボードや、お客様の開発したハードウェアへの移植業務も承ります。


「I-rightエンジン」の構成図

「I-rightエンジン」の構成図

(*1)
実際の工数については、移植元となるITRONの実装や開発環境などの差異に依存します。当社では、お客様からのご相談に応じて、具体的な調査やお見積りを実施します。

「I-rightエンジン」の特長

  • これまで組込み向けに開発されてきたITRON用のアプリケーションを、最小限の修正で実行できます。また、ITRONに慣れたエンジニアが、ITRONのAPI(Application Program Interface)を使って新規のプログラムを開発することもできます。
  • μITRON4.0のフルセットにほぼ準拠(*2)したAPIを提供します。静的APIなど、μITRON 4.0の特長的な機能も利用できます。
  • T-Kernel用のデバイスドライバやミドルウェアとの連携動作が可能です。たとえば、T-Kernel上で動いているTCP/IPやファイルシステム、グラフィック機能と、既存のITRONのプログラムを組み合わせたシステムを容易に構築できます。
  • Eclipseによる開発が可能です。オープンソースのGUI統合開発環境であるEclipseのT-Kernel対応版「Eclipse for PMC T-Kernel」により、ITRON用のアプリケーションも開発できます。
  • ITRONのユーザがT-Kernelの機能を活用する際に参考になる技術資料「ITRONからT-Kernelへの移行ガイド」が付属しています(*3)。
  • 機器の用途や性能、規模などに合わせて選択できるように、「Teacontroller版」、「TKx86_VX-6020版」の2種類のハードウェアをご用意しています。
(*2)
一部に制限事項があります。100%の互換性を保証するものではありません。
(*3)
本製品の導入を検討中のお客様に対しても、当社からこの技術資料を無償でご提供します。

製品ラインナップ

○ 産業機器のリアルタイムコントローラに
I-rightエンジン/Teacontroller            標準価格 95,000円(税別)  ウェブショップで購入する

Teacontroller

CPUボードの仕様
CPU ルネサス エレクトロニクス EMMA Mobile1-D (ARM11コア, 500MHz)
Flash ROM 32MB (NOR Flash)
RAM 64MB (CPU内蔵)
eMMC 4GB
LCD 4インチ、TFTカラー、800×480ドット
タッチパネル 抵抗膜式
入出力I/F microSDスロット, LAN, USB-OTG, USB-UART, Sound, HLS,
シリアル×2, フォト・カプラ×4ビット, JTAG-ICE I/F, 照度センサー, 温度センサー
汎用スイッチ チップLED×4, プッシュSW×4
電源 DC +5V、ACアダプタから供給
寸法 CPUボード: 137mm×75mm (突起物を除く)
金属製フレーム: 161mm×87mm (突起物を除く)

○ 高速プロセッサ、大容量メモリを活かしたリアルタイム処理に
I-rightエンジン/TKx86_VX-6020 
                                        価格やご購入ついては当社営業部までお問い合わせください。

VX-6020

CPUボードの仕様
CPU インテル® Atom™ BayTrail-Iプロセッサー E3815 SC (1.46GHz)
Memory DDR3L SO-DIMM Slot x1 2GB
Graphics Analog RGB×1, LVDS×1
入出力 I/F USB3.0 x1、USB2.0 x6、RS-232C x4、RS-485/422 x2、
Gigabit Ethernet x2、GPIO 16bitなど(*3)
電源 ACアダプタ
寸法 125mm x 140mm
ハードウェアはイノテック社VX-6020です。

ソフトウェア構成

CPUボード側ソフトウェア
T-Monitor PMC T-Monitor
T-Kernel PMC T-Kernel 2.0
ITRON API I-right/TK
T-Kernel Extension PMC T-Kernel Extension (プロセス管理、ファイル管理など)
デバイスドライバ シリアル、システムディスク、ディスプレイ、USB、LANなど
ミドルウェア グラフィック、TCP/IPプロトコルスタック、マイクロスクリプト(ビジュアル言語)
フォント 18万字の多漢字・多言語用TrueTypeフォント
ホスト(Windows)側開発環境
コンパイラ GNU C/C++コンパイラ (T-Kernel対応済み)
デバッガ GDB (ソースレベルデバッガ)
ライブラリ 標準 Cライブラリ、標準 C++クラスライブラリ、T-Kernel関連ライブラリなど
GUI統合開発環境 Cygwin, Eclipse, Eclipse用T-Kernel開発環境プラグインなど

オプション品

T-Kernel用タスクトレーサ
標準価格 20,000円 (税別)
組込みシステムのプログラムを動作させたままで、実行タスクの遷移やシステムコール発行のログを記録し、その様子をグラフィカルに表示する動作解析ツールです。
ベーシックサポート
標準価格 100,000円(税別)
パーソナルメディアのT-Kernel製品に関する、電子メールによるQandA形式の技術サポートです。

お問い合わせ

本製品の詳細や、本製品を使った製品開発など、本製品に関してはパーソナルメディアまでお気軽にお問い合わせください。

パーソナルメディア株式会社 営業部
TEL.03-5749-4933 FAX.03-5749-4936
E-mail: te-sales@personal-media.co.jp
http://www.t-engine4u.com/