T-Kernel用タスクトレーサタイトル

標準価格(税別) 20,000円 (税込 22,000円)  ウェブショップで購入する

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【取扱説明書】

「T-Kernel用タスクトレーサ」は、組込みシステムのプログラムを動作させたままで、実行タスクの遷移やシステムコール発行のログを記録し、その様子をグラフィカルに表示する動作解析ツールです。

「T-Kernel用タスクトレーサ」の特長

実行状態のタスクの遷移やシステムコール発行のログをグラフィカルに表示
T-Kernel上で動作している複数のタスクの切り替わり(ディスパッチ)の様子がグラフで表示され、組込みシステム内部のソフトウェアの動作をビジュアルに把握できます。また、各タスクの実行したシステムコールの発行時刻、引数、戻値などを記録し、これらの情報を合わせて表示することも可能です。これらの情報は、組込みシステムの動作解析、デバッグ、チューニングなどに役立ちます。
T-Kernel 2.0、μT-Kernel 2.0 対応
T-Kernel 2.0、μT-Kernel 2.0 で新しく追加されたシステムコールもトレース可能です。
トレース対象プログラムや実行環境の修正が不要
使い方は極めて簡単。対象となる組込みシステム上でタスクトレーサのプログラムを動かし、表示用PCからメニュー等でタスクやプロセスを選択するだけです。トレース対象となるタスクやプロセスのプログラムの修正や再コンパイル、ソースコード等は必要ありません。すでに動作しているタスクやプロセス、デバイスドライバやミドルウェア等をトレース対象とすることも可能です。
割り込みハンドラ、タスク、プロセスなど広範囲のプログラムに対応
タスクの実行トレースだけではなく、割込みハンドラやT-Kernel Extension上で動くプロセスを含めた複数のプログラムを同時にトレースできます。アプリケーションプログラムはもちろん、拡張SVCハンドラやサブシステムによるミドルウェア、T-Kernel/SMのデバイス管理機能によるデバイスドライバの実行トレースも可能です。
収集するログの選択と豊富な検索機能
特定タスクのディスパッチや特定システムコールの発行などを検索条件とした、ログ内の柔軟な検索が可能です。また、実行タスク遷移のログのみを収集してシステムコール発行のログは収集しないなど、トレース中に収集するログの種類をあらかじめ選択できます。
用途に適した複数の表示モードを提供
実際の時間経過をグラフの横軸の単位とする絶対時間表示モードのほか、実行タスクの遷移やシステムコール発行の回数を横軸の単位とするイベント表示モードがあり、グラフの拡大や縮小表示にも対応。また、ログに対してユーザ側で定型的な処理を行う際に便利な表形式の表示も可能です。
お客様の開発したT-Kernel応用システムへの移植も可能
タスクトレーサでは、T-Kernel付属のデバッガサポート機能(T-Kernel/DS)を利用して実行トレースのログを収集します。このため、T-Kernelの応用システムであれば、お客様ご自身や別のメーカー様により開発されたものも含めて、幅広くタスクトレーサの機能を利用できます(*1)。タスクトレーサと表示用PCとの通信にはLANを使っていますが、シリアルやUSBなど別の通信手段に変更することも可能です(*1)。「T2&μT2リファレンスキット」、「T-Kernel 2/x86評価キット」など当社で発売中のT-Kernel搭載製品については、その上ですぐに使えるパッケージソフトウェア版のタスクトレーサをご提供します。
(*1)
タスクトレーサのカスタマイズあるいは移植作業が必要です。詳細はお問い合わせください。

「T-Kernel用タスクトレーサ」の実行例

タスクトレーサの実行例1

タスクトレーサの実行例1: 時間グラフ

タスクトレーサの実行例2

タスクトレーサの実行例2: イベント表

実行トレースログの検索条件の指定

実行トレースログの検索条件の指定

「T-Kernel用タスクトレーサ」の製品仕様

実機OST-Kernel(仮想環境やハイパーバイザーも可)
表示用PCJava実行環境が動作すること(OS非依存)
実機との通信方法LAN(カスタマイズによりRS-232C等も可)
トレース対象プロセス、タスク、割り込みハンドラ
複数のプログラムにまたがるトレースも可
収集ログ項目タスク・割込み遷移、システムコール・拡張SVC(時刻・引数・戻値)
収集ログ選択実行遷移のみ、タスク/プロセスのシステムコール発行(引数含む/含まず)を選択可
収集可能なログ数実機の空きメモリ容量に依存
  • 1MBあたり約4万個(システムコール引数を記録しない場合)
  • 1MBあたり約2万個(システムコール引数を5ワードまで記録する場合)
  • 1MBあたり約1万4千個(システムコール引数を10ワードまで記録する場合)
  • 1MBあたり約8千個(システムコール引数を20ワードまで記録する場合)
ログの表示方法遷移グラフ形式および表形式
グラフのスケール選択(時間軸/イベント軸)、拡大・縮小、ラベル表示
ログの検索機能タスク、割込み、システムコール指定による条件検索
その他の機能収集ログのファイル保存、タスクごとのCPU負荷測定、タスクのサスペンドなど

標準価格および対応機種

標準価格(税別) 各20,000円 (税込 22,000円) ウェブショップで購入する

対応機種
  • 開発ターゲットとなる実機1台上で実行可能なバイナリライセンスを含みます。2台以上の実機でご利用いただく場合は、必要台数分の「T-Kernel用タスクトレーサ」をお求めください。
  • 製品向けにご採用の場合は、ボリュームディスカウントや無制限コピー可能なライセンス販売をいたします。当社営業部までお問い合わせください。
  • 「IoT-Engine開発キット」に対応したタスクトレーサ「IoT-Engine用タスクトレーサ」をご提供しています。
  • 当社以外のベンダー様やお客様ご自身により移植されたT-Kernel上で動作するカスタマイズ版の受注も承ります。

ご購入方法

本製品は、当社ウェブショップよりお求めになれます。本製品に関してご不明な点がありましたら、下記までお気軽にお問い合わせください。

パーソナルメディア株式会社 営業部
TEL.03-5749-4933 FAX.03-5749-4936
E-mail: te-sales@personal-media.co.jp
http://www.t-engine4u.com/