パーソナルメディアは、トロンプロジェクトの開始当初から、リアルタイムOS T-Kernelの開発に深く関わり、技術面のサポートも含めて、T-Kernelの普及に貢献してきました。
パーソナルメディア(PMC)が組込み系CPU(SH, ARM, MIPS, PowerPCなど)や x86系CPU(Intel Atom, AMD Geode, VIA Edenなど)へ移植した製品版T-Kernel「PMC T-Kernel」は、T-Kernel用に開発したデバイスドライバ、ミドルウェア等とともに、各種の業務用端末やハンディ端末(ユビキタス・コミュニケータ等)など、既に多数の組込み製品に採用され、多くのお客様からご好評をいただいております。
また、トロンフォーラムの幹事会員として活動に協力し、T-Kernel 2.0やμT-Kernel 3.0の仕様策定を進めて参りました。 2022年1月からはμT-Kernel 3.0の仕様に完全準拠し、T-Kernel 2.0の上位互換となるマルチコア対応RTOSの最新版「PMC T-Kernel 3.0」の提供を開始しました。
お客様の開発される組込み機器に最適にカスタマイズされたT-Kernelと周辺のソフトウェアをご提供できるのは、T-KernelやT-Kernel向けのドライバ、ミドルウェアに熟知したパーソナルメディアです。ぜひ、PMC T-Kernelの評価と採用をご検討ください。
PMC T-Kernelの足跡
- 【組込み系CPU用】
-
- お客様の製品向けに、必要なデバイスドライやミドルウェアとあわせて、PMC T-Kernelを移植、カスタマイズしてご提供します。
- 「T-Kernel搭載 組込み向け/教育向けボード」の各製品には、付属するハードウェアに対応したPMC T-Kernelが含まれます。
- 【x86系CPU用】
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- x86系CPUを搭載した組込み製品の開発をPMC T-Kernel 2/x86がお手伝いします。
- 「x86用T-Kernel製品」の各製品にはPMC T-Kernel 2/x86が付属します。
移植実績
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マークが付いた製品は、パーソナルメディアが改良した製品版T-Kernel 2.0
「PMC T-Kernel 2.0」が付属します。マークが付いた製品は、パーソナルメディアが実装した「PMC μT-Kernel 3.0」が付属します。
CPUメーカー | アーキテクチャ | CPU名称 | 発売中の製品 |
---|---|---|---|
Intel, AMD, VIAなど |
x86(互換も含む) | Intel Atom, Core, Pentium, Celeron, AMD Athlon, Geode, VIA Edenなど |
![]() ![]() ![]() |
NXP Semiconductors |
Cortex-A7 | i.MX 7Solo | |
Cortex-A7 | i.MX 7Dual ![]() |
PMC T-Kernel 3.0 PMC T-Kernel 3.0評価キット |
|
Cortex-A8 | i.MX50 | ||
ARM920T | MC9328MX1(i.MX1) | ||
ARM926EJ-S | MC9328MX21(i.MX21) | ||
ARM922T | LH7A400 | ||
ARM720T | LH79520 | ||
ARM7TDMI | LH79532 | ||
Renesas Electronics |
Cortex-M3 | R-IN32M3 | |
ARM11 | EMMA Mobile 1-D | ![]() ![]() ![]() Teamacaron ![]() |
|
SH3-DSP | SH7727 | ||
SH-4 | SH7751R, SH7760 | ||
SH-4A | SH7723, SH7763, SH7775 | ||
M32R | M32104 | ||
MIPS | VR5500, VR5701A, VR4131 | μT-Engine/VR4131開発キット | |
V850 | V850E/MA3 | μT-Engine/V850E-MA3開発キット | |
TOSHIBA | Cortex-M3 | TX03シリーズM367 | |
MIPS | TX4956 | ||
Samsung | Cortex-A8 | S5PC100, S5PC110 | |
FUJITSU | ARM926EJ-S | MB87Q1100 | |
ATMEL | ARM7TDMI | AT91M55800A | μTeaboard 2.0 I-rightエンジン/μTeaboard |
EPSON | ARM720T | S1C38000 | |
Ingenic Semiconductor | MIPS | Ingenic M150 | ![]() |
Marvell | XScale | PXA270 | |
Xilinx | PowerPC | PowerPC 405 (Virtex-4) | T-Engine/PPC-V4FX開発キット |
ALTERA | NiosII | NiosII (Cyclone) |
- この表に無いCPUについても、PMC T-Kernelを移植してご提供可能です。パーソナルメディアまでお気軽にご相談ください。
採用実績
ITRONからPMC T-Kernelへの移行
T-Kernelは ITRON仕様を発展したリアルタイムOSですが、ソースの互換性はないため、ITRONプログラムはそのままでは T-Kernel上で動作しません。そのため当社では ITRONを使ってきたお客様が、既存のプログラム資産をPMC T-Kernel上で有効活用できるツールをご提供しています。
「I-right/TK」(ITRON Wrapper for T-Kernel)はITRONとT-KernelのAPIの読み替えを行うラッパーで、μITRON4.0のフルセットにほぼ準拠したAPIをT-Kernel上で実現します。ITRON上で動くアプリケーションタスクと、T-Kernel用のアプリケーションタスク、デバイスドライバやミドルウェア(ファイルシステム、TCP/IPなど)を混在して連携動作ができるため、T-Kernel用のデバイスドライバやミドルウェアを使ってITRON側の機能を拡張したり、ITRON用のプログラムを使ってT-Kernel側の機能を拡張するといった使い方も可能です。「I-right/TK」と組込みボードをセットにした製品「I-rightエンジン」もご提供しています。
「I-right/TK」の役割とソフトウェア構成図
PMC T-Kernelのライセンスについて
PMC T-Kernelはトロンフォーラムで公開されているT-Kernelをパーソナルメディアにて改変した製品版T-Kernelです。当社とソフトウェア使用許諾契約を結ぶことで無償(*1)でご使用いただけます。
またPMC T-Kernelとあわせて使用するPMC T-MonitorやPMC T-Kernel Extension、デバイスドライバ、ミドルウェアをお客様の製品に組み込まれる場合には、パーソナルメディアとライセンス契約(有償)が必要となりますので、お気軽にお問い合わせください。
パーソナルメディア株式会社 営業部TEL.03-5749-4933 FAX.03-5749-4936
E-mail: te-sales@personal-media.co.jp
http://www.t-engine4u.com/
- (*1)
- お客様のハードウェアへのポーティング費用は有償です。