.NET Micro Framework for PMC T-Kernel評価キット

標準価格(税別) 75,000円 (税込 82,500円) ウェブショップで購入する


プレス発表

  • 「.NET Micro Framework for PMC T-Kernel」はリアルタイムOS「PMC T-Kernel」で動作するほか、お客様の開発された機器やハードウェアで動作するT-Kernel上に移植してご提供します。ネットワーク、USB、グラフィックなど、対応する周辺機器については、お客様のご要望に応じて個別に対応いたします。

「.NET Micro Framework for PMC T-Kernel評価キット」はARMコアを搭載した組込みボード上で、「.NET Micro Framework for PMC T-Kernel」の評価ができる開発評価キットです。 開発評価用ボードやT-Kernel 2.0のソフトウェア開発キット(SDK)のほか、T-Kernel 2.0上で動作する「.NET Micro Framework for PMC T-Kernel」などが含まれており、組込み機器の実機向けのプログラム開発をすぐに始めることができます(*1)。

本製品の利用により、T-Kernel上で動作するリアルタイム制御機能や、T-Kernel用のデバイスドライバ、ミドルウェアなどのプログラム資産と、.NET Micro Framework上で動作するアプリケーションとの連携動作が可能となり、IoTなどの用途に適したコンパクトでリアルタイム性の高い組込み機器を効率よく開発できるようになります。

(*1)
 プログラム開発を行うには、本製品および開発用ホストとなるWindows PCと、.NET Micro Framework用の開発環境であるVisual Studioと.NET Micro Framework SDKが別途必要です。そのほか、汎用のLANケーブルとUSBケーブルまたはシリアルケーブルが必要です。

「.NET Micro Framework for PMC T-Kernel評価キット」のシステム構成図

「.NET Micro Framework for PMC T-Kernel評価キット」のシステム構成図

「.NET Micro Framework for PMC T-Kernel評価キット」の特長

  • 組込み機器を効率よく開発できる.NET Micro Frameworkに、T-Kernelの提供するリアルタイムOSの機能が付加され、高性能なリアルタイム処理が可能となります(*2)。
  • .NET Micro Framework上のプログラムから、T-Kernel用のデバイスドライバを呼び出して利用できます。リアルタイム性の必要な処理をT-Kernelのデバイスドライバとして実装しておくことにより、.NET Micro Framework上で動作するアプリケーションとの連携動作が可能となります。
  • .NET Micro Frameworkの動作する組込み機器上で、T-Kernel用のデバイスドライバ、ミドルウェアなどのプログラム資産を活用できます。
  • T-Kernelの動作する組込み機器の制御用アプリケーションを、C#を用いて、Visual Studioで開発、デバッグすることができます。
  • ARMコア搭載ボードのほか、開発に必要なハードウェアとソフトウェアをすべて含めてワンパッケージ化しており、ご購入後すぐに組込み機器の実機向けのプログラム開発を始めることができます(*1)。
  • 周辺機器については、お客様のご要望に応じて個別に対応いたします。
(*2)
 リアルタイムOS「PMC T-Kernel」のタスクの切り替え時間(ディスパッチ時間)はμs程度もしくはそれ以下のオーダーとなっており、WindowsやLinuxなど情報系OSのリアルタイム性能を遥かに凌駕します。例えばT-Kernelによるタスク起動とディスパッチを行った場合のシステムコール処理時間の実測値は、ARM11コア 500MHzの場合で1.2μsです。(実際の処理時間はハードウェア環境や各種の条件などに依存して 変動します)

「.NET Micro Framework for PMC T-Kernel」の主な機能(*3)

  • スレッドなどの基本機能
  • デバッグプリント
  • ファイルシステム
  • TCP/IPネットワーク
  • T-Kernel用デバイスドライバの呼び出し(*4)
(*3)
 画面制御やGUIの機能は利用できません。
(*4)
 C#のプログラムからハードウェアを操作する際は、直接操作するのではなく、T-Kernel用デバイスドライバを呼び出して、それを経由して操作する形になります。

製品仕様

製品内容

【ハードウェア】
CPUボード + DSUB-9P変換ケーブル(*5) + ACアダプタ
【ソフトウェア】
ターゲット用
T-Monitor PMC T-Monitor
T-Kernel PMC T-Kernel 2.0
T-Kernel Extension PMC T-Kernel Extension (プロセス管理、ファイル管理など)
デバイスドライバ microSD、LAN、USB 2.0(ホスト用)、シリアル、RTC、 KB/PD、USB-HIDクラス、USB-マスストレージクラスなど
ミドルウェアなど CLIなどの開発ツール、ユーティリティなど
.NET Micro Framework
for PMC T-Kernel関連
TinyCLR(Common Language Runtime)
開発ホスト(Windows)用
T-Kernel用SDK(*6) Eclipse for PMC T-Kernel
・GNU C/C++コンパイラ(T-Kernel対応済み)
・GDB(ソースレベルデバッガ)
・ANSI Cライブラリ、T-Kernel関連ライブラリ、サンプルソースなど
.NET Micro Framework
for PMC T-Kernel関連(*7)
T-Kernel用デバイスドライバ呼び出しライブラリ、サンプルアプリケーション
(*5)
 DSUB-9Pコネクタへの変換ケーブル(シリアル用)が1本のみ付属します。
(*6)
 Windows 10/8.1/8/7(32ビット版/64ビット版)などで動作を確認しています。
(*7)
 別途Visual C# 2010 Express、.NET Micro Framework SDK 4.2が必要です。

評価キット付属ボードのハードウェア仕様

CPU ルネサス エレクトロニクス EMMA Mobile1-D (ARM11コア, 500MHz)
Flash ROM 32MB (NOR Flash)
RAM 64MB (CPU内蔵)
eMMC 4GB, 二次記憶として利用可能
JTAG-ICE I/F 京都マイクロコンピュータ PARTNER-Jet用
電源 DC +5V、ACアダプタから供給
寸法 CPUボード: 137mm×75mm (突起物を除く)
RoHS指令 対応
入出力I/F
microSDスロット 1スロット
LAN(*8) 10/100BASE-T、RJ-45コネクタ
USB-OTG(*9) USB 2.0対応、mini-ABコネクタ
USB-UART(*10) mini-Bコネクタ
シリアル(*11)(*12)×2 RS-232またはCMOSレベルを切替
絶縁入出力(*12)×4ビット フォト・カプラにより絶縁したGPIO
Sound(*12) マイク入力、スピーカ出力
HLS(*12) ハイスピード・リンク・システム
その他 チップLED×4、プッシュSW×4、照度センサー、温度センサー
(*8)
 C#プログラムのデバッグ実行を行う場合やFTPでファイル転送を行う場合は、LANケーブルをご用意ください。
(*9)
 マウス、キーボード、USBマスストレージなどのUSB機器の接続には、USB mini-AコネクタまたはUSB mini-Bコネクタを持ったUSBホストケーブルをご用意ください。当社からも下記のケーブルをご提供しています。 なお、付属のデバイスドライバではUSB-Hostの機能が利用可能で、USB-Functionとしての機能はサポートしておりません。
(*10)
  デバッグ用コンソールとして、開発用PCのUSBに接続して利用可能です。USB mini-Bコネクタを持ったUSBケーブルをご用意ください。当社からも下記のケーブルをご提供しています。
(*11)
  DSUB-9Pコネクタ(シリアル用)が1本のみ付属します。
(*12)
  コネクタは、CPUボード上のボックス型基板コネクタを使用します。

評価キット付属ボードの外観

CPUボード表面

ボード表面

CPUボード裏面

ボード裏面

開発用ホストパソコン

開発用ホストと評価キット付属ボードとの接続には、Visual StudioではLANを、T-Kernel用SDKではシリアルまたはUSBが利用できます。

Visual Studio

  • LANケーブルは付属しませんので別途ご用意ください。 コネクタはRJ-45の標準的なものです。
  • 開発用ホストパソコンにLAN端子が必要です。

T-Kernel用SDK

シリアルで接続する場合
  • シリアルケーブルは付属しませんので別途ご用意ください。 コネクタは DSUB 9ピンの標準的なものです。
  • 開発用ホストパソコンにシリアル端子が必要です。
USBで接続する場合
  • USBケーブルは付属しませんので別途ご用意ください。 コネクタは USB mini-Bの標準的なものです。
  • 開発用ホストパソコンにUSB端子が必要です。

オプション品

開発コンソール用USBケーブル
>標準価格(税別) 2,000円 (税込 2,200円)
開発用パソコンをデバッグ用コンソールとして、「.NET Micro Framework for PMC T-Kernel評価キット」とUSBで接続するケーブルです。コネクタの形状は USB(mini-B)オス - USB(A)オス です。
USB周辺機器変換ケーブル
標準価格(税別) 2,000円 (税込 2,200円)
「.NET Micro Framework for PMC T-Kernel評価キット」にマウス、キーボード、USBマスストレージなどのUSB機器を接続するケーブルです。コネクタの形状は USB(mini-B)オス - USB(A)メス です。
T-Kernel応用製品用シリアルケーブル
標準価格(税別) 1,000円 (税込 1,100円)
「.NET Micro Framework for PMC T-Kernel評価キット」と開発用パソコンを接続するケーブルです。コネクタは DSUB 9ピン(9pinメス-9pinメス インタリンク用クロス結線)です。

関連製品、応用サービス

Teacontroller(ティーコントローラ)
タッチパネルLCD付き 標準価格(税別) 85,000円 (税込 93,500円)
タッチパネルLCD無し 標準価格(税別) 65,000円 (税込 71,500円)
産業機器のコントローラとして最適な、多様なインタフェースを持つリアルタイムコントローラです。小型のタッチパネル (「タッチパネルLCD付き」では標準装備)により、ユーザーインタフェース付きのシステムにも適します。製品付属のハードウェアおよびソフトウェアは、HLSに関連した部分を除き、「μT-Kernel 3.0リファレンスキット」と共通のものです。
μT-Kernel 3.0教育&実習パッケージ 
10人教室向けパッケージ 標準価格(税別) 935,000円 (税込 1,028,500円)
IoTエッジノード向け世界標準OS「IEEE 2050-2018」で組込み機器の開発をマスターできる「μT-Kernel 3.0」の教材セットです。リアルタイムOSの基礎から実践的な組込みシステムまで、IoTエッジノードの開発に必要な知識を体系的に修得できます。また、受講者が1人1台ずつ実行用ボードを使って在宅でのプログラミング実習を行いながら、オンライン授業を実施することができます。

ご購入方法

本製品は、当社ウェブショップよりお求めになれます。本製品に関してご不明な点がありましたら、下記までお気軽にお問い合わせください。

パーソナルメディア株式会社 営業部
TEL.03-5749-4933 FAX.03-5749-4936
E-mail: te-sales@personal-media.co.jp
http://www.t-engine4u.com/