組込みソリューションのFAQ
A:システム編
A-1 起動時間の早い組込み機器を開発したい
PMC T-Kernelにお任せください。フラッシュROM等の起動メディア、起動プロセス、初期化するデバイスなどを細かくチューンナップすることで、起動時間の短縮を実現します。
A-2 超低消費電力の組込み機器を開発したい
PMC T-Kernelにお任せください。省電力なマイコンでも十分な性能が発揮できるコンパクトなOSに加えて、必要のないデバイスへの電力をカットするなどカスタマイズすることで、超低消費電力を実現します。
A-3 低コストで組込み機器を開発したい
PMC T-Kernelにお任せください。低価格なマイコンでも十分な性能が発揮できるライセンスフリーのOSに加えて、デバイスドライバやミドルウェアを必要なものだけチョイスできますので、トータルコストを低く抑えることができます。
A-4 リアルタイム性の高い組込み機器を開発したい
PMC T-Kernelにお任せください。ハードリアルタイム性能を持つOSで、Linuxなどエンタープライズ系のOSでは困難な、マイクロ秒(μsec)単位の制御を実現します。
A-5 標準的なプラットフォーム上で組込み機器を開発したい
PMC T-Kernelにお任せください。オープンな標準化団体トロンフォーラムのT-Kernelをベースにしていますので、流通するT-Kernel対応のソフトウェア群を容易に組み込むことができます。また当社以外の技術者との間でもノウハウを共有しやすく、ベンダーロックインの問題を回避できます。
A-6 リアルタイムOSと情報系OSを共存させたシステムを構築したい
PMC T-Kernelにお任せください。ハイパーバイザー(*1)と組み合わせることで、Intel CPU搭載の産業用PCなどで、WindowsやLinuxの情報系OSと並列稼働することが可能です。
- (*1)
- ハイパーバイザーは、複数のOSを並列稼動させる仮想化技術を実現するために、ハードウェアとOSの間に入って動作する、管理用のプログラムです。
B:ハードウェア編
B-1 ARM Cortex-Aシリーズに対応するリアルタイムOSを探している
PMC T-Kernelが対応しています。Cortex-A7,A8アーキテクチャなど、数多くのマイコンで実績があります。各IPベンダーのマイコンに移植可能です。
B-2 MIPSコアに対応するリアルタイムOSを探している
PMC T-Kernelが対応しています。多くのMIPSコアのプロセッサで実績があるほか、当社の移植したIngenic M150(MIPSコア)用の最新版のT-Kernel 2.0がトロンフォーラムからオープンソースで公開されています。
B-3 SHコアに対応するリアルタイムOSを探している
PMC T-Kernelが対応しています。SH3, SH4/4Aアーキテクチャの多くのマイコンで実績があります。
B-4 Intel CPUに対応するリアルタイムOSを探している
PMC T-Kernelが対応しています。Intel Atom, Core, Pentium, Celeronなど各種CPUのほか、AMDやVIAなどの互換CPUでも動作します。
B-5 産業用PCに対応するリアルタイムOSを探している
PMC T-Kernelが対応しています。Intel Atom, Core, Pentium, Celeronなど各種CPUを搭載した産業用PCのほか、AMDやVIAなどの互換CPU搭載製品でも動作します。
B-6 複数のアーキテクチャで使用できるリアルタイムOSを探している
PMC T-Kernelが対応しています。ARMやMIPS, SH, Intel CPUなど各種のアーキテクチャ上で、数多くのミドルウェアやデバイスドライバを、共通のソースプログラムから開発してきた実績があります。ユーザーアプリケーションについても、再コンパイルの作業のみで、他のアーキテクチャ上にプログラムを移植することができます。
B-7 CPU性能やメモリ容量などのハードウェア資源の乏しい環境で動く組込み機器を開発したい
PMC T-Kernelが対応しています。数十MHzのCPU、1MB程度のメモリ容量であっても、リアルタイムOSや既存のミドルウェアを使った組込み機器の開発が可能です。
B-8 MIPSコアCPUを搭載した小型の組込み向けボードが欲しい
PMC T-Kernelが対応しています。PMC T-Kernelが動作するMIPSプロセッサM150を搭載したコンパクトなボードを発売中です。
B-9 リアルタイムOSの動作する組込みボードが欲しい
PMC T-Kernelが対応しています。PMC T-Kernelが動作する、ARMやMIPSプロセッサを搭載した組込みボードを発売中です。
B-10 HLS(High Speed Link System)とリアルタイムOSが使える組込みボードが欲しい
PMC T-Kernelが対応しています。PMC T-Kernelが動作する、HLSを搭載した組込みボードを発売中です。
C:ソフトウェア編
C-1 オープンソースのOSやミドルウェアを使って組込み機器を開発したい
PMC T-Kernelが最適です。オープンな標準化団体トロンフォーラムのT-Kernelをベースにしており、オープンソースの画像処理ミドルウェア「OpenCV」や組み込み機器向けファームウェア「.NET Micro Framework」などが動作しています。またご希望のオープンソースソフトウェアを移植することもできます。
C-2 採用実績の多いリアルタイムOSを使って組込み機器を開発したい
PMC T-Kernelが最適です。前身のITRONから30年以上、国内を中心に各種の組込み機器に採用され、現在も国内で50%以上のシェアがあります。
C-3 開発したプログラムの再利用性の高いリアルタイムOSを探している
PMC T-Kernelが最適です。PMC T-Kernelは、ARM, MIPS, SH, Intel CPUなど、多くのCPUコアや多くのハードウェア環境で動作しており、高い互換性があります。ユーザーの開発したアプリケーションやデバイスドライバ等のプログラムは、ハードウェアに直接依存する部分を除けば、再コンパイルの作業のみで他の環境上でも動かすことができます。
C-4 国産リアルタイムOSを使って組込み機器を開発したい
PMC T-Kernelが最適です。国内のオープンな標準化団体トロンフォーラムのT-Kernelをベースにしていますので、関連製品やサポート、セミナー等の各種サービスも充実しています。
C-5 オープンソースの統合開発環境を使って組込み機器を開発したい
PMC T-Kernelが最適です。オープンソースのGUI統合開発環境であるEclipseをベースにした開発環境「Eclipse for PMC T-Kernel」をご提供しています。ARM, MIPS, SH, Intel CPUなど各種アーキテクチャに対応可能です。
C-6 ITRON用のソフトウェア資産を使って組込み機器を開発したい
PMC T-Kernelが最適です。ITRONラッパー「I-right/TK」をご利用いただくことにより、ITRON用の豊富なプログラム資産をT-Kernel上で実行することができます。
C-7 MS-DOSを使った過去の制御用システムを更新したい
PMC T-Kernelが最適です。現代から見ればかなり貧弱な、MS-DOSが現役で動作していた時代と同程度のハードウェア資源(CPU性能やメモリ容量など)であっても、コンパクトなT-Kernelであれば動作が可能であり、かつ最新のハードウェアにも対応しています。
C-8 Visual Studioを使って組込み機器を開発したい
PMC T-Kernelが最適です。オープンソースの組み込み機器向けファームウェア「.NET Micro Framework」と組み合わせることにより、制御用アプリケーションをC# で開発し、Visual Studio でデバッグできます。
C-9 .NET MicroFrameworkで書いた応用システムに独自のデバイスを接続したい
PMC T-Kernelが最適です。T-Kernel上で動作する「.NET Micro Framework for PMC T-Kernel」を使うことで、.NET Micro Frameworkの上で動く制御用アプリケーションプログラムから、T-Kernel用のデバイスドライバを呼び出して、各種デバイスを制御することができます。
C-10 プロセスとして書いた高機能なアプリケーションと、リアルタイム性の高い制御用のプログラムやデバイスドライバを別々に開発し、両者を組み合わせたシステムを構築したい
PMC T-Kernelが最適です。用途に合わせてプロセスとリアルタイム処理タスクを使い分けることができるほか、両者を別々のモジュールとして開発し、後から組み合わせることができます。プロセスに対してはメモリ保護が効きますので、開発やデバッグを効率よく進めることができ、システムの安全性も高まります。
C-11 USB機能を持つ組込み機器を開発したい
PMC T-Kernelが最適です。各種USBコントローラに対応したUSBドライバをご提供します。 USB経由で接続されるデバイスの種類(KB/PD、ストレージ、オーディオなど)に依存したクラスドライバと合わせてご利用いただくことにより、様々なUSB機器をサポートします。
C-12 ネットワーク機能を持つ組込み機器を開発したい
PMC T-Kernelが最適です。1000BASE-T対応のLANアダプタを含めて、各種のLANアダプタに対応したLANドライバをご提供します。あわせて利用可能なTCP/IPプロトコルスタックも用意しています。コンパクトで高性能な組込み向けのTCP/IPマネージャと、オープンソースのNetBSD版TCP/IPがあり、お客様の用途に応じて選択できます。
C-13 画面表示機能を持つ組込み機器を開発したい
PMC T-Kernelが最適です。組込み機器向けの低解像度LCDボードから、パソコン用の高解像度ディスプレイまで幅広く対応するスクリーン(LCD, ディスプレイ)ドライバをご提供します。あわせて利用可能なGUIミドルウェアも用意しています。
C-14 USB経由でTCP/IPの通信ができる組込み機器を開発したい
PMC T-Kernelが最適です。各種のUSBコントローラに対応したUSBドライバと、その上でTCP/IPのプロトコルを実現する CDC-ECM や RNDIS の機能をご提供しています。
C-15 画像処理機能を持った組込み機器をオープンソースで開発したい
PMC T-Kernelが最適です。オープンソースの画像処理ミドルウェアである「OpenCV」を移植した「OpenCV for PMC T-Kernel」をご提供しています。お客様の用途に応じた画像処理や画像認識を行うことが可能となります。
C-16 フィールドバスEtherCATを使った制御用システムを開発したい
PMC T-Kernelが最適です。パートナー様と協力してマスタースタックをご提供します。T-Kernel対応版のEtherCATは、生産現場における各種の製造装置、ロボットコントロール、モーションコントロール、データ収集およびデータ計測用の機器など、広範囲な用途において各種の要求にお応えします。
D:サービス編
D-1 リアルタイムOSや組込み機器の社内開発者向けに技術講習をしたい
パーソナルメディアがお役に立ちます。T-Kernelを使った開発について、より詳しく学びたい方に、有料のセミナーを定期開催しています。また、お客様独自のメニューに基いてカスタマイズした、カスタムセミナーのご相談も承ります。
D-2 リアルタイムOSや組込み機器の技術解説書が欲しい
パーソナルメディアがお役に立ちます。リアルタイムOSの入門書から、高度な機能やノウハウを豊富なプログラミング例で徹底解説した開発者向けの実践的な解説書、T-Kernelの仕様書まで、関連書籍を出版しています。
D-3 リアルタイムOSや組込み教育向けの教材が欲しい
パーソナルメディアがお役に立ちます。大学、職業訓練校、専門学校などの教育機関にて、組込みプログラミングの実習用教材としてご利用いただける「リアルタイムOS 教育&実習パッケージ」を販売しています。リアルタイムOSやハードウェア制御などをテーマにした実習用の例題が付属しており、実践的な組込み技術を学ぶことができます。
D-4 リアルタイムOSや組込み機器の技術サポートを受けたい
パーソナルメディアがお役に立ちます。T-Kernelを用いた製品開発を多方面から支援する有償サポートサービスをご提供します。当社からご提供したPMC T-Kernelやミドルウェア等のサポートに加えて、お客様のアプリケーションに対するチューニングやカスタマイズ、移植のためのアドバイス、お客様のシステム環境やプログラミングに依存した問題の解決、初心者向けのサポートやコンサルティング等も行います。
D-5 開発する製品に合ったライセンスを探している
パーソナルメディアがお役に立ちます。大量生産向けのコピー数無制限のライセンスのほか、多品種少量生産に対応したコピー数単位のライセンスなど、お客様のご要望に応じて幅広く柔軟なライセンスをご提供しています。