OpenCV for PMC T-Kernel

プレス発表


「OpenCV for PMC T-Kernel」は、オープンソースの画像処理ミドルウェアである「OpenCV (Open Source Computer Vision Library)」をリアルタイムOS「PMC T-Kernel 2.0」に移植した製品です。本製品のご利用により、T-Kernelを搭載した組込み機器や産業用パソコンなどでお客様の用途に応じた画像処理や画像認識を行うことが可能となり、より高度な機能を備えた組込み製品が容易に開発できるようになります。

本製品は、「PMC T-Kernel 2.0」で動作するほか、お客様の開発された機器やハードウェアで動作するT-Kernel上に移植してご提供します。画像入力用のカメラなど、対応する周辺機器については、お客様のご要望に応じて個別に対応いたします。


「OpenCV for PMC T-Kernel」のシステム構成図

「OpenCV for PMC T-Kernel」のシステム構成例

「OpenCV for PMC T-Kernel」の特長

  • オープンソースの画像処理ミドルウェア「OpenCV」が、FA向けなどのハードなリアルタイム処理が求められる用途に適した「PMC T-Kernel 2/x86」(*1)上で動作します。
  • T-Kernelを搭載した産業用パソコン上で、お客様の用途に応じた画像処理や画像認識を行うことが可能となります。製造工程の監視や製造した製品の品質確保など、より高度な機能を備えた組込み機器が容易に開発できるようになります。
  • 産業用パソコン(x86系のCPUを搭載)だけでなく、ARM、SHなど各種のCPUを搭載した組込み機器で動作するT-Kernel上に移植してご提供します。
  • 画像入力用のカメラなど、対応する周辺機器については、お客様のご要望に応じて個別に対応いたします。
(*1)
リアルタイムOSである「PMC T-Kernel 2/x86」のタスクの切り替え時間(ディスパッチ時間)は1μs未満のオーダーとなっており、WindowsやLinuxなど情報系OSのリアルタイム性能を遥かに凌駕します。たとえば、Intel Core2 Quad Q9300 2.5GHz 上でT-Kernelによるタスク起動とディスパッチを行った場合のシステムコール処理時間の実測値は0.40μsです。(実際の処理時間はハードウェア環境や各種の条件などに依存して変動します)

「OpenCV for PMC T-Kernel」による画像処理の例

入力画像

入力画像

出力画像=エッジ(枠組み)の検出

出力画像=エッジ(枠組み)の検出

「OpenCV for PMC T-Kernel」 の主な機能

画像認識 オブジェクト検出(顔検出など)、エッジ検出、特徴点抽出など
画像変換 フィルタリング、アフィン変換、色変換など
入出力 カメラからの画像取り込み、画面上への画像出力、画像ファイル入出力など

「OpenCV for PMC T-Kernel」 のお問い合わせ

「OpenCV for PMC T-Kernel」の詳細や、本製品を使った製品開発など、本製品に関してはパーソナルメディアまでお気軽にお問い合わせください。

パーソナルメディア株式会社 営業部
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