T-Kernel 2/x86の動作確認報告:CONTEC VPC-2000
2011年7月8日(金)
パーソナルメディア株式会社 応用開発担当
パーソナルメディアの「T-Kernel 2/x86評価キット」は、x86プラットフォーム用のリアルタイムOS「PMC T-Kernel 2/x86」をベースとした組込みシステム開発のための評価パッケージです。
「T-Kernel 2/x86評価キット」は多くのPC/AT互換ボードでそのまま動作しますが、その一例として、株式会社コンテック様のFAパソコンであるVPC-2000を使用しました。CPUやハードディスク、メモリをBTOで選択できますが、今回はCPUに Intel Core i7 を搭載したモデルで動作確認を行いました。
以下はその動作確認レポートです。
動作確認したコンピュータ
株式会社コンテック (CONTEC)
製品名 : FAパソコン VPC-2000
特長
長寿命・高信頼の高性能なFA(FACTORY AUTOMATION)パソコン
ハードディスク、空冷ファンなどを本体前面から素早く交換できる高いメンテナンス性
CPU : Intel Core i7 860 2.8GHz
Chipset : Intel Q57 + ICH10DO
USB2.0 × 8ポート、ギガビットイーサネット、シリアルポート、パラレルポート など多くの入出力を搭載
OSのリアルタイム性能を比べる指標の一つとして、本PCでタスクのディスパッチ時間を測定したところ、0.3μs ~ 0.4μs となりました。
もともと T-Kernel 2は高速なため、他機でも 1μs を切っていたのですが、CONTEC VPC-2000 上ではさらに高速に動作しています。
前面
背面
背面コネクタ類の拡大
準備
インストール前に以下の確認・準備を行います。
BIOSの設定確認
インストールに際し、「T-Kernel 2/x86評価キット」の付属CDから起動させるために、事前にBIOSの設定を確認します。
実機の電源を入れて [Delete] キーを押すとBIOS設定画面が表示されます。
HDDの動作モードを確認します。[Advanced] に移動して [IDE Configuration] の項目で [Enter] キーを押します。
[Configure SATA as] の項目が [IDE] か [AHCI] になっていることを確認します。
確認・設定が終了したら[Esc]キーを押して最初の画面に戻ります。
ブートデバイスの順番を確認します。 [BOOT] に移動して [Boot Device Priority] の項目で [Enter] キーを押します。
[1st Boot Device] の項目が [CD/DVD:PS-Optiarc] になっていることを確認します。
確認・設定が終了したら [Esc] キーを押して最初の画面に戻ります。
CDのセット
「T-Kernel 2/x86評価キット」の付属CDを、内蔵の光学ドライブにセットします。
BIOS画面の終了
[→] キーを押して、[Exit] に移動し [Save Changes and Exit] の項目で [Enter] キーを押し設定を保存して終了します。
インストール
BIOS設定画面を抜けると、通常のブート動作を行い、T-Kernel 2/x86のCDが起動します。
CDから正常に起動すると以下の画面が順に表示されますので、マニュアルにそってT-Kernel 2/x86をインストールしてください。
インストールが終了したら光学ドライブから製品CDを取り出し、実機を再起動するとT-Shell画面が表示されます。
画面の解像度を1280ドット×1024ドットに変更した後の画面を以下に示します。
T-Kernel 2/x86の動作確認結果
T-Kernel 2/x86の基本的な動作には問題ありませんでした。
シリアルポート、USB機器、ネットワークアダプタが利用できます。