T-Kernel/x86の動作確認報告:TANBAC GME965MIT
2009年9月4日(金)
パーソナルメディア株式会社 応用開発担当
パーソナルメディアの「T-Kernel/x86評価キット」は、x86プラットフォーム用のリアルタイムOS「PMC T-Kernel/x86」をベースとした組込みシステム開発のための評価パッケージです。「T-Kernel/x86評価キット」は多くのPC/AT互換ボードでそのまま動作しますが、今回はその一例として、株式会社タンバック様のIntel CPU搭載ボードであるGME965MITで動作確認を行いました。以下はその動作確認レポートです。
動作確認したCPUボード
株式会社タンバック (TANBAC)
製品名 : GME965MIT
CPU : Intel Celeron 550 (2.0GHz、GME965MIT-CL550)
Chipset : Mobile Intel GME965 Express / ICH8M
その他 : TANBAC製 評価用電源キット
動作確認結果
インストールおよび動作に問題はありませんでした。
インストールには、USB接続のPanasonic製DVDドライブ「LF-P867C」を使用しました。
シリアルポート、USB機器が利用できます。
ただし、ネットワークアダプタ(2つ)については、「T-Kernel/x86評価キット」に標準添付のドライバが未対応のため、LANの機能は利用できませんでした。
CPUボードは、シリアルATAとパラレルATAのハードディスクインターフェースを持っています。
以下のディスクドライブが利用できました。
(1) パラレルATAに接続するCF-IDE変換アダプタ
CFメモリカードをIDE(パラレルATA)ハードディスクとして利用できるアダプタです。
「T-Kernel/x86評価キット」のシステム全体をCFにインストールし、CFから起動して実行できます。
(2) シリアルATAに接続するSSD (Solid State Drive)
32GBや64GBなど比較的小容量のドライブですが、機械的に動く機構がないので静かです。
CFD製 CSSD-SM32NJ という32GBのSSDを使いました。
(3) シリアルATAに接続する3.5インチハードディスク
大容量で安価なドライブです。
日立GST製 Deskstar HDP725025GLA380 という250GBのディスクを使いました。
BIOS設定
利用するディスクドライブの種類によって、BIOSの設定変更が必要です。
(1) 「ATA/IDE Configuration」の項目
BIOSの[Advanced]画面の「IDE Configuration」にある「ATA/IDE Configuration」の項目を、「Compatible」の設定に変更してお使いください。
- 「T-Kernel/x86評価キット」に標準添付のシステムディスクドライバはシリアルATAに対応しておりませんが、上記のようにIDE互換のBIOS設定とすることにより、シリアルATAのI/Fを持つディスクやSSDでもそのまま利用できる場合があります。(ネイティブでシリアルATAに対応したシステムディスクドライバは、オプションでご提供しておりますので、必要な場合はお問い合わせください。)
(2) 「Legacy IDE Channels」の項目
パラレルATA接続のディスクドライブを利用する場合
BIOSの[Advanced]画面の「IDE Configuration」にある「Legacy IDE Channels」の項目は、「PATA Only」の設定にします。
シリアルATA接続のディスクドライブを利用する場合
BIOSの[Advanced]画面の「IDE Configuration」にある「Legacy IDE Channels」の項目は、「SATA Pri, PATA Sec」または「SATA Only」の設定にします。