T-Kernel/x86の動作確認報告:VIA EPIA-P720

2010年2月17日(水)
パーソナルメディア株式会社 応用開発担当

パーソナルメディアの「T-Kernel/x86評価キット」は、x86プラットフォーム用のリアルタイムOS「PMC T-Kernel/x86」をベースとした組込みシステム開発のための評価パッケージです。
「T-Kernel/x86評価キット」は多くのPC/AT互換ボードでそのまま動作しますが、今回はその一例として、VIA Technologies, Inc.様のEPIA-P720で動作確認を行いました。以下はその動作確認レポートです。

動作確認したCPUボード

VIA Technologies, Inc.
製品名 : EPIA-P720

モデル名 : EPIA-P720-10EL
CPU : 1.0GHz VIA Eden(TM) ULV
Chipset : VIA VX855 Unified Digital Media IGP chipset
その他 : オンボードでIDE,SATA,LAN,Audio,USB,UARTなどの豊富な周辺機器コントローラを搭載

動作確認用の評価機

T-Kernel/x86の動作確認には、超小型の組込みシステムAMOS-3001を使用しました。

AMOS-3001の全景

外形寸法:150㎜(幅)×45mm(高さ)×108mm(奥行き)の堅牢なシャーシにEPIA-P720を内蔵しています。

VIA AMOS-3001

CPUボード

CPUボードのEPIA-P720-10ELは、10cm×7.2cm のPico-ITXフォームファクターをベースにした非常にコンパクトなボードで、多くの周辺機器コントローラをオンボードで搭載しています。

CPUボード

ACアダプタ

電源には +5V DC のACアダプタを使用します。

ACアダプタ

SSD (Solid State Drive)

CPUボードのIDEコネクタに直接挿せる小さなSSDを使用することで、IDE接続ケーブルや電源ケーブルが不要になります。

SSD

SDDの取り付け

SSDの取り付け

T-Kernel/x86の動作確認結果

T-Kernelの基本的な動作には問題ありませんでした。

評価機にはシリアルポートのコネクタが出ておらず、本機を使ったインストールの作業ができませんでしたので、他のPCでインストールしたSSDを使用しました。T-Kernel/x86を入れたSSDをIDEコネクタに接続し、USBコネクタ2つにUSBキーボードとUSBマウスを接続して電源を入れ、T-Kernel/x86 上で PMC T-Shell が動作することを確認しました。

T-Shell画面

以下のUSB機器が利用できることを確認しました。

  • USBキーボード : IBM製 USBキーボード
  • USBマウス : Logicool製 USBワイヤレスマウス
  • USBメモリ : BUFFALO製 ClipDrive
  • USB光学ドライブ : Panasonic製 ポータブルDVD MULTIドライブ LF-P867C

USB機器

LANおよびその他の周辺機器に関しては、動作確認を行っておりません。