パーソナルメディアはITRONからT-Kernelへの移行を支援します

FA(Factory Automation)向けの制御装置や監視装置、業務用の各種IT機器など、比較的大規模な組込み機器やリアルタイム制御システムでは、民生品と比較して製品寿命の長いものが多く、10年から20年を越えて使われ続けるものも珍しくありません。このような機器でも、長期間の使用中にはハードウェアの故障が生じるほか、技術の進歩などによって、従来と同じハードウェアやCPU、OSの供給を受けることは難しくなってきます。さらに、昨今では半導体ベンダーの再編といった要因も加わり、従来製品との互換性に配慮した後継製品の提供も受けられないケースが増えています。CPUやハードウェア、OSが変わると、従来の機器で使っていた機器制御用のアプリケーションやデバイスドライバについても、そのままでは利用できず、新しい環境の上に移植する必要が生じます。

パーソナルメディアは、上記のようなケースにおける移植の手間を最小限に抑えつつ、今後も供給可能な最新のCPUやOSを利用して、お客様の組込み機器を再構築するご支援をします。従来の組込み機器で幅広く採用されてきた「ITRON」上で動作していた制御用アプリケーションなどのプログラム資産をお持ちのお客様は、この機に是非ご相談ください。

産業用機器のリプレイスに最適なリアルタイム制御用組込みボード

産業用機器のリプレイスに最適なリアルタイム制御用組込みボード「I-rightエンジン」は、機器にそのまま組み込んで使用できる制御用のボードやコンピュータ上に、従来の組込み機器で幅広く採用されてきた「ITRON」と互換のAPIを持つリアルタイムOSを搭載しており、ITRON上で動作していた制御用アプリケーションなどのプログラム資産を、再コンパイル程度のわずかな工数(*1)で移植して動作させることができます。


「I-rightエンジン」の構成図

「I-rightエンジン」の構成図

「I-rightエンジン」では、ITRONの後継リアルタイムOSとしてソフトウェアの開発効率を高めた「T-Kernel」を採用し、その上にITRON互換のAPIを提供する「I-right/TK」を搭載しています。このため、ITRON用のプログラムとT-Kernel用のプログラムを共存させ、両者を連携させたシステムを構築することも可能です。T-Kernel上では、ファイルシステムやTCP/IPなどのネットワーク通信機能を含む豊富なミドルウェアや、USB、LAN、SDカード、LCDなどを含む各種デバイスドライバなどが動作しており、ITRON用のプログラムからこれらのミドルウェアやデバイスドライバを呼び出して利用できます。また、ITRONのユーザがT-Kernelの機能を活用する際に参考になる技術資料「ITRONからT-Kernelへの移行ガイド」が製品に付属しています(*2)。

「I-rightエンジン」では、ハードウェアとして「Teacontroller」をご用意しています。また、カスタム案件として、お客様の指定したボードや、お客様の開発したハードウェアへの移植業務も承ります。

(*1)
実際の工数については、移植元となるITRONの実装や開発環境などの差異に依存します。当社では、お客様からのご相談に応じて、具体的な調査やお見積りを実施します。
(*2)
本製品の導入を検討中のお客様に対しても、当社からこの技術資料を無償でご提供します。

産業機器のリアルタイムコントローラに

I-rightエンジン/Teacontroller

  • 絶縁型入出力やRS232C/TTLレベルが切り換え可能なシリアルインタフェース
  • 多点のデジタル、アナログ入出力ユニットなどを接続可能なHLSリモートI/O
  • タッチパネルによるユーザーインタフェースとGUIミドルウェア






お問い合わせ

ITRONからT-Kernelへの移行に関する技術的な問題や費用等、ご不明な点はお気軽に当社パーソナルメディアまでご相談ください。

パーソナルメディア株式会社 営業部
TEL.03-5749-4933 FAX.03-5749-4936
E-mail: te-sales@personal-media.co.jp
http://www.t-engine4u.com/