T-Kernelやミドルウェアを搭載したx86系CPUボード

x86系CPUを搭載したPC/AT互換ボード(マザーボード)と、リアルタイムOSである「PMC T-Kernel 2/x86」、デバイスドライバ、ファイルシステムやネットワーク、GUIミドルウェア等、お客様の製品に必要なソフトウェアをセットにしてご提供します。

またITRONで制御していた産業用機器のリプレイスで、ITRONのプログラム資産の移植の手間を最小限に抑えつつ、x86系CPUと「PMC T-Kernel 2/x86」を利用して、お客様の組込み機器の再構築にご利用いただくことも可能です。

T-Kernel/x86とPC/AT互換ボード

構成例

1.ニーズにあったハードウェアをご提案します

省電力にすぐれたインテル Atomプロセッサ搭載モデルから高速プロセッサ、大容量メモリ搭載モデルまで、お客様のニーズにあったハードウェアをご提案します。形状も薄型/小型のボックスコンピュータやパネルコンピュータ、産業用FAコンピュータなどご利用形態にあったモデルをご提案可能です。

T-Kernel 2/x86の動作確認例

x86プラットフォーム用のリアルタイムOS「PMC T-Kernel 2/x86」をベースとした組込みシステム開発のための評価パッケージ「T-Kernel 2/x86評価キット」は、以下の産業用パソコン、タブレット、マザーボードで動作確認をしています。

2.製品に必要なソフトウェアをご提供します

リアルタイムOS「PMC T-Kernel」のほか、BIOSに相当する「PMC T-Monitor」、デバイスドライバ、ファイルシステムなどの機能を提供する「PMC T-Kernel Extension」やTCP/IPマネージャなどのミドルウェアなど、高機能な組込み機器の開発に必要なソフトウェアや開発環境をご提供します。お客様は、開発環境を利用してユーザーアプリケーション作成し加えるだけで製品化が可能です。

「T-Kernel 2/x86ライセンス付SDK」の基本構成

3.ITRONの資産を活用できます

「I-right/TK」(ITRON Wrapper for T-Kernel)を利用して、これまで組込み向けに開発されてきたITRON用の豊富なプログラム資産を、最小限の修正によりT-Kernel上で実行できます。またITRON用プログラムと、T-Kernel用のデバイスドライバやミドルウェアとの連携動作を可能にします。ITRONとT-KernelのAPI(Application Program Interface)(*1)の読み替えを行うラッパーを被せることにより、μITRON4.0のフルセットにほぼ準拠(*2)したAPIをT-Kernel上で実現します。

(*1)
API(Application Program Interface)とは、OSの提供する機能をアプリケーションプログラムから呼び出して利用する際の仕様を定めたものであり、T-Kernelの「システムコール」あるいはμITRON 4.0の「サービスコール」とほぼ同義です。T-KernelのAPIとμITRON 4.0のAPIは、概念的にはほぼ同等ですが、APIの形式や細部は異なります。
(*2)
サービスコール管理機能はサポートしません。また、タスク例外処理機能、割込み管理機能、システム構成管理機能、データキューについては、一部の機能をサポートしません。サポートする機能やAPIについても、一部に仕様の相違や制限事項があります。

「I-right/TK」の役割とソフトウェア構成図

「I-right/TK」の役割とソフトウェア構成図

4.サポートや受託開発を承ります

お客様の製品開発を強力に支援するサポートサービスを用意しています。開発環境の構築から各ソフトウェアの使い方、ユーザーアプリケーションの作成など、開発の立ち上げから製品化までの作業をお手伝いします。

また当社にてネットワーク系ソフトからデータベース、特殊ハード向けのドライバの新規作成まで、お客様が必要とされるアプリケーション全般の開発を受託いたします。

  • サポートサービスの詳細や受託開発の費用については当社営業部までお問い合わせください。