組込み教育向け教材

IoTエッジノード開発技術者のスキル向上に役立つ教材や、大学、職業訓練校、専門学校などの教育機関向けにリアルタイムOS、ハードウェア制御、GUIなどの組込みプログラミングから、IoTの応用システムや関連機器の開発にまで対応した実習用教材を販売しています。


IoTエッジノード実践キット/micro:bit NEW

「IoTエッジノード実践キット/micro:bit」は、BBC(英国放送協会)の開発した超小型の教育用コンピュータmicro:bitを使って、リアルタイムOSの動作を学ぶことができる実習用教材セットです。IoTエッジノード向け世界標準仕様のOSである「μT-Kernel 3.0」(*1)とmicro:bitの上で、実習用の例題プログラムを実際に動かしながら、IoTエッジノードの開発に重要となるリアルタイムOSやハードウェア操作の基礎技術を学ぶことができます。自分自身でIoTエッジノードのプログラミングを行いながら経験を積むことで、IoTの幅広い応用を末端から支える多様なIoTエッジノードの開発に必要とされるスキルが修得できる実践的な教材パッケージとなっています。

タスクのスケジューリングやセマフォによる排他制御など、リアルタイムOSの持つ各種の機能を細かく確認する豊富な例題プログラムが付属していますので、組込みシステムやリアルタイムOSを学ぶ方の自習用教材として最適です。

(*1)  
 μT-Kernel 3.0は、オープンIoTを推進する標準化団体トロンフォーラムが仕様化したTRON系OSの最新版であり、2018年8月にIEEEから仕様書が出版されたIoTエッジノード向けリアルタイムOSの標準仕様「IEEE 2050-2018」に完全準拠しています。キロバイト単位のメモリしか持たないRFIDチップや微小なセンサーなど、ハードウェアリソースの厳しい機器にも搭載可能な軽量性、コンパクト性を保ちつつ、ミドルウェアやデバイスドライバの追加が容易であり、IoTのために必要となる多様な通信方式や通信デバイスにも容易に対応できます。

IoTエッジノード実践キット


μT-Kernel 3.0教育&実習パッケージ

「μT-Kernel 3.0教育&実習パッケージ」は、組込み教育で実績のある当社の「リアルタイムOS 教育&実習パッケージ」をベースに、実行用のリアルタイムOSとして「μT-Kernel 3.0」(*1)を採用し、IoTの応用システムやIoT関連機器の開発にも対応したものです。リアルタイムOSの基礎から実践的な組込みシステムまで、IoTエッジノードの開発に必要な知識を体系的に修得できます。実行用の開発評価ボードを含むSDK付きパッケージ「μT-Kernel 3.0リファレンスキット」のほか、豊富な講習用スライドや例題プログラムが付属しており、教育現場ですぐに使える完成度の高い教材パッケージとなっています。

また、教材はすべて電子的に提供され、実行用ボードも講師用と受講者用の人数分が付属するため、受講者が1人1台ずつ実行用ボードを使って在宅でのプログラミング実習を行いながら、オンライン授業を実施することができます。

μT-Kernel 3.0教育&実習パッケージ

IoT-Engine 教育&実習パッケージ

「IoT-Engine 教育&実習パッケージ」は、組込み教育で実績のある「リアルタイムOS 教育&実習パッケージ」をベースに、実行用ボードとしてIoT-Engine(*2)を採用し、IoT関連の講習用スライドや例題プログラムなどの教材を追加、IoTの応用システムや関連機器の開発にも対応したものです。リアルタイムOSからIoT応用システムまで、シームレスなカリキュラムで学習できます。

(*2)  
 IoT-Engineとは、IoTエッジノードの開発効率を向上するためにトロンフォーラムが規格を定めた標準開発プラットフォームです。IoT-Engineの規格では、CPUやハードウェア構成は自由ですが、基板上のコネクタおよび搭載するμT-Kernel 2.0仕様のオペレーティングシステムが定められているほか、6LoWPANなどの無線を使ってインターネット上のクラウドサービスに接続する機能を必須要件としています。

IoT-Engine 教育&実習パッケージ

教育向けボード

ARM系CPUを搭載したボードに、リアルタイムOS「PMC T-Kernel」やデバイスドライバなどのソフトウェアと、ユーザーアプリケーションのための開発環境がセットになった製品です。教育機関などでの大量導入に配慮したボリュームディスカウント制度を設けています。

リファレンスボードの機器制御例

リファレンスボードの機器制御例

μT-Kernel 3.0リファレンスキット

リファレンスキット概観3

リファレンスキット概観4

μT-Kernel 3.0リファレンスキットは、CPUにルネサス エレクトロニクス EMMA Mobile1-Dを搭載し、タッチパネル付きLCDのほか、LAN、USB 2.0、UART(シリアル)、GPIO、microSDカード、eMMCなど、豊富な入出力デバイスを備えています。

CPU ルネサス エレクトロニクス EMMA Mobile1-D (ARM11コア, 500MHz)
入出力I/F タッチパネル付きLCD (WVGA 800×480ドット)、LAN、USB 2.0、UART(シリアル)、GPIO、microSDカード、eMMC、サウンド、HLS(ハイスピード・リンク・システム)、チップLED、 PUSHスイッチ、照度センサー、温度センサー、カメラ(オプション)など
付属ソフトウェア PMC T-Monitor、PMC T-Kernel 2.0、PMC T-Kernel Extension、デバイスドライバ(RTC, シリアル, microSDカード, USB, LAN, タッチパネル)、TCP/IP、PMC T-Shell (GUIミドルウェア)など
寸法 CPUボード: 137mm×75mm (突起物を除く)
金属製フレーム: 161mm×87mm (突起物を除く)

ソフトウェアキット

パソコン(PC/AT互換機)にインストールしてご利用いただける組込みシステム開発のための評価パッケージ「T-Kernel 2/x86評価キット」をご提供しています。本製品にはリアルタイムOS「PMC T-Kernel 2.0」やデバイスドライバなどのソフトウェアと、ユーザーアプリケーションのための開発環境が含まれます。

また仮想化ソフト(VMware)と組み合わせることにより、パソコン 1台で、実行環境と開発環境をWindows上で気軽に実現できるため、リアルタイムOSやT-Kernelの教育実習用としてもご活用いただけます。

仮想環境を利用した開発用PC上でのT-Kernel実行

仮想環境を利用した開発用PC上でのT-Kernel 2/x86実行